こんにちは、スピーチ講師の森川じゅいちです。
さてあなたが一生懸命に話をしたのに、上司から「話し方がくどい!」なんて言われたらショックを受けちゃいますよね。
まだ上司だから言ってくれたものの、年下なんかは躊躇して決して言ってはくれません。
ということはですよ、あなたの話はすべてちゃんと相手に聞いてもらえなかったことですよね。
悲しくなっちゃいます。
じゃあ、いったいどうしたらいいでしょうか?
この記事では話し方がくどいと言われる人の心理や性格と、どうすればくどい話し方にならないかについてその対処法に触れています。
これを読めば確実に話し方は変わっていきますよ。
話し方がくどい人の心理と性格とは
理解してもらえているか不安
一生懸命に話をしていても自分の説明で相手が理解できていないと思えるととても不安です。
だからどうしてもダラダラとくどい話し方になってしまう。
また相手のことを思うがあまりサービス精神が強い人が多いのも特徴です。
それゆえ丁寧に話すがあまり、くどくなってしまうことがあります。
でも、聞き手にしつこいと思われたらそれ以上聞いてもらえませんよね。
ですから相手が理解してくれているかどうかは、しっかりと聞き手の表情を確認しながら話す必要があります。
相手の目線や相づちに着目してみてください。
あなたのことをしっかり見ていない、もしくは相づちを打ってくれない状態であれば、あなたの話が理解されていないことになります。
執着心が強い
どうしても話し方がくどくなってしまう人の性格として、「人よりも執着心が強い」ことがあげられます。
こだわりは確かに大事ですが、あまりにも一つのことに執着してしまうと相手からはウザがられてしまいます。
周りよりも優位性を求めている
人は周りからよく見られたい生き物です。
しかも相手を基準にして自分の方が優れていることで自己満足する人が絶対数います。
相手を言葉で説き伏せ、自分が優位に立とうとする心理が働くと、どうしても話し方はくどくなってしまいます。
あくまで人は人、自分は自分というスタンスでいたいものですね。
基準は相手ではなく、あくまでも自分を基準にして考えましょう。
話し方がくどいと言われた時の7つの対処法
くどいのはかえって逆効果であることを知る
さて、話し方がくどくなってしまう人の心理や性格はどのようなものか以上の説明でお分かりになったはずです。
まずはくどい話し方をしたところで何の意味もないことにあなた自身が気づかないと全く改善されません。
そしてそんな話し方をしていては聞き手にとっては逆効果であることをわからなくちゃ変えることができないんです。
ですからシンプルにわかりやすく伝えることを心がけましょう。
結論をはっきりと早く言う
日本語はその特性上、最後まで聞かないと何が言いたいか結論が分からない言語です。
英語だったら主語の次に「どうした」という動詞が来るので意味がすぐに分かるのですが、日本語では「どうした」は最後に来るのです。
であれば、相手にくどい話し方だと思われる前に結論をなるべく早く伝えることが先決です。
結論ファースト!
はっきりと何が言いたいかをまず伝えてしまいましょう。
1から10まですべてを話さない
話し方がくどい人の特徴として、話している途中でどんどんあれもこれもと頭に話すことが浮かんできます。
頭の回転のいい人はなおさら、言いたいことがどんどん思いついてきます。
しかしそれをすべて話していると、たいがいの人は話の論点がズレてきてしまうので的外れなゴールになってしまいます。
しかも時間がどんどん過ぎていきます。
正直言って時間泥棒!
事前に用意したことをすべてを話すかどうかは、聞き手の反応次第です。
まずは必ず伝えねばいけないことを絞り込むことを考えてください。
例えるなら生命保険のセールスレディの説明と近いものがあります。
延々と商品説明を受けたところで頭に何も残ってきません。
結局この保険に入れば何のメリットがあるのかしっかり伝えてくれる営業は少ないのです。
1から10まで順番に話を聞いている時間がもったいないのです。
相手が知りたいことを想像して話そう
ですから売れる営業マンや聞き手を説得できる人は、相手の立場に立って話すことができる人なのです。
相手の知りたいこと、聞きたいことを反応をしっかり確認しながら話していける力があります。
でもその力とは持って生まれた才能ではありません。
それは相手を観察する習慣があるかないか、それだけです。
緊張しいの人は相手の反応が必ず気になるはずです。
人一倍人の気持ちを敏感に感じる特徴がありますから、その個性を十分に発揮してみてください。
この話は相手が知りたいことなのかな?それだけを考えるだけで全く話し方は変わってきます。
資料があれば活用しよう
話の上手な人の特徴は、相手の頭に情景(シーン)としてイメージが伝えられる人です。
目の前にさもそれがあるかのように伝えられれば話はくどくなりません。
でも常にそれができるとは限らないので、あなたの話を補足できるような資料があれば用意しておくと相手の理解は早まります。
視覚からの情報はいつだって最強なんです。
例え話をいくつも出さない
話し方がくどい人の性格として「相手にちゃんと伝わっているか不安だ」と先ほど申し上げました。
ですからそういう人は1つのことを伝えるのにたとえ話を2つも3つも持ち出します。
それではかえってサービス過剰!
結局は何が言いたいのかわからなくなっては本末転倒。
しかも聞き手からは話がくどいと思われたら悲しくなるだけです。
たとえ話はまず1つだけに絞って話してみましょう。
それでも相手の理解度が低いようであったら、違うたとえを持ち出せばいいのです。
重複説明を避ける
さて7番目、最後の対処法になります。
そしてこれが一番大事で盲点になりやすい内容です。
話し方がくどいと言われる人の多くは、同じことを何回も繰り返して説明してしまいます。
でも最も伝えたい内容は複数回言わないと通じないことが多くあります。
やり方ひとつです。
結論を最初に言ったあと、その詳しい内容を伝える。
そして最後にもう一度結論を言って話を締めることです。
これであれば話のゴールがぶれることなく、しっかり相手に伝えられくどいとは思われません。
しかも一番説得力の出る方法なのです。
まとめ
さていかがだったでしょうか?
「小さな親切、大きなお世話」とはうまくいったものです。
サービスや親切心もあまりに過剰になると、逆にうっとうしくなるだけです。
話し方は結局は双方向のコミュニケーション。
相手あってのスピーチです。
話しながら聞き手の反応を感じながら話すようにすれば、あなたの話し方はくどいとは言われません。