話し方のコツ

腹が立ってもアサーティブな話し方でうまくいく

2021年1月31日

こんにちは、スピーチ講師の森川じゅいちです。

さて僕らは人間ですから、どうしてもビジネスやプライベートで腹が立ってしまう場面があります。

その時に相手に対して何も言い返せないと、あとからじわじわと自分自身に対しても腹が立ってしまったことはありませんか?

そんな時効果的なのは、「アサーティブ」な話し方です。

スピーチであがってしまう人の多くは、相手のことに気遣いができる人が多いです。

アサーティブ会話を意識することで、日常のストレスも減らしていきましょう。

では具体的にどうしていったらいいでしょうか?

今回はその方法を日常業務の中で紹介しています。

アサーティブな話し方で返しの言葉を身につける

アサーティブって聞いたことがないかもしれません。

これは1960年代にアメリカで生まれた考え方です。

当時のアメリカでは黒人差別に端を発した人種運動のさなかでした。

そんな時代背景で、いかに”自分の主張を伝えていくか”が研究されていった結果、「アサーティブ・コミュニケーション」が発達していったのです。

アサーティブをひとことでいうと、「自己主張」と言えばいいでしょうか。

日本でも、リーダー養成研修にも取り入れられています。

自己主張というと強引に思いを伝えるイメージがありますが、アサーティブとは「意見を押しつけず、それでいて押し黙りもしない」、相手に配慮した会話術のことをいいます。

この技法を身につけるだけで、スピーチが嫌な繊細さんにとって克服の糸口となるのです。

もう「声のでかい人」に押し通されたくない!

そうですよね!

以下ビジネスシーンに応じた対応方法を書きました。

部下に対して怒りをどう伝えるか

ビジネスにおいて、部下や後輩に対して怒らねばならない場面が出てきます。

そんな時どう言ったらいいか、話す前に頭の中でめちゃくちゃ考えてしまいます。

部下に頼んでいた資料がなかなか出てこない。時間も迫ってイライラしてしまう。

そんなケースが仕事上あります。

もしあなたならどうしていますか?

ストレートに言ってしまう?

それとも、少し悩んで考えてから言葉を選ぶ?

以下のケースは「1時間後の会議に使う資料が、まだ部下が用意していない」、そんな時のやり取りです。

ケース1

あなた:「おい、いつになったら資料ができるんだ! 会議始まるぞ」

 


部下:「はい・・・」

 


あなた:「コピーだってしないといけないんだぞ」

 


部下:「わかってますって」

ついついこんな言い方になってしまいがちです。この場合、上司は「要求」しかしていません。

部下もますますテンパってしまいます。

↓そんな時、アサーティブな伝え方を取り入れるとどうなるでしょう。

ケース2

あなた:「会議の時間迫ってるけど、頼んだ資料、心配なんだけど」

 


部下:「実は、データが重すぎて出力に手間取ってるんです」

 


あなた:「わかった。間に合わなかったらプロジェクターで見せるわ」

 


部下:「すいません。それ以外のコピーはもうしてあります」

このようなやり取りであれば、部下の状況も理解してあげられますし、上司も安心して会議に臨めます。

要するに相手の立場を理解する必要があるのです。頭ごなしに要求してしまうと、部下も委縮してしまい答えられません。

怒る時のアサーティブで伝えなければいけないことは、以下の内容です。

  1. 事実: 今、こんなことが起きている
  2. 感情: (相手に対して)こう思ってる、感じる
  3. 要求: (相手に対して)こうしてほしい
  4. 結果: それが何につながるかを伝える

ケース2の例に当てはめると、

1.会議が迫っている事実

2.間に合うか心配だ感情
 
3.資料を早く用意して欲しい要求
 
4.その資料で参加者を納得させられる結果

ついつい上司は1の事実と3の要求だけを伝えがちで、特に感情や、もたらされる結果については、おざなりになりがちです。

部下も上司の意図を理解してこそ仕事の意義を感じるものです。

誰だって単なる「やらされ仕事」はしたくありません。

ですからあらかじめ部下に依頼する時には、①何を(内容) ②どんな形で(クオリティ) ③いつまでに(期限)をしっかり伝えたいものです。

あまりにも部下へインプットする情報が足りなさすぎる人が多すぎます。

身内でさえも「アレやっといて」では正確に伝わりませんよね。

そもそも会議の時間にギリギリ間に合えばそれでいいという部下と、資料をもとに話す構成をイメージしたい上司とでは、時間間隔にズレが生じてしまうのです。

上司に対してだったらどう伝える?

上司にモノ申すのは、委縮してしまうのではないでしょうか?

繊細さんが困っているのは、この「委縮」が原因です。

上司から頭ごなしに要求されたら何も言えず、後から「こう答えればよかった」と後悔することは一度や二度のことではないはずです。

ビジネスシーンでは、上司に提出資料を送ったあとで何かと追加注文を付けてくることがあると思います。

「そんなんだったら、やる前から言ってくださいよ」って何度その言葉を飲み込んだかしれません。

↓これは僕が以前、勤務先の社長から出会い頭に言われた実際の言葉です。

社長:「お前、全然ダメだな」

 


:「えっ・・・・・・」

 


社長:「今度立ち上げるブランディングだよ」

 


:「はぁ・・・・・・・・」

あまりにも抽象的な指摘に言葉が出ず、人格までも否定された気分になりました。

しかも顔を合わせた時に唐突に言われて、返す言葉が見つからなかったのです。

ブランドを立ち上げる会議では、その社長自身も参加していたのに・・・・・。

何のことか意味もわからず、その時はかなりショックでした。

押し黙ったまま何も言えなかった自分にもふがいなさを感じました。

今でこそ苦い思い出ですが、以下のように返せればよかったかもしれません。

社長:「お前、全然ダメだな」

 


:「えっ・・・!? 何か問題ありましたか?」

 


社長:「ロゴデザインをもっと洗練させられないか?」

 


:「分かりました。メンバーを集めて検討します」

まとめ

人間は感情の生き物です。

ですから相手がいる以上腹が立つこともあります。

しかし言い返すことが出来ずに悔しい思いはしたくありません。

「アサーティブ会話術」(翔泳社)の著者・吉田珠江さんも以下のように書いています。

「あのとき、どう切り返せばよかったのかな」と振り返ってみてください。

「そうか、こう言えばよかったな」と、うまい表現を思いついたなら、あなたの引き出しにストックしておきます。

引用元:「アサーティブ会話術」吉田珠江著

この書籍は、アサーティブを身につけるのにとても良い本なので一読されることをおススメします。

今「絶版」になっているらしいのですがamazonでは中古で安く入手できます。

また日本では、アサーティブ専門の「アサーティブジャパン」という非営利活動法人があります。

もっとアサーティブを専門的に学びたい方は、そちらの門をたたくのも一案でしょう。

あなたもサラリーマン生活が長くなれば、いずれ部下を持つことになります。

場合によっては彼らを叱らねばならない時があります。

その時には感情的になってはいけません。

怒りが込み上げてきたら、6秒間我慢してみましょう。

叱ることは「部下の成長のため」に行ってください。

組織をより良い方向に進んでいくための手段です。

叱ることも誉めることもできない管理職は失格ですし、組織に「弱さ」と「もろさ」が生まれてしまいます。

この記事を書いた人

 

 

 

 

 

モリー(森川じゅいち)

高校時代に独自の方法であがり症を克服。

上場企業の現職マーケティングマネージャーとして、プレゼン・プレス発表をする傍ら、話し方講師として悩める人たちをサポートしています。

聴衆2000人のスピーチ実績あり。

大阪で創業40年続く「上六話し方教室」谷口政明代表に師事。公認インストラクターとして活動しています。

4人家族+甲斐犬。

スポーツをこよなく愛する53歳のおっさん。あがり症を克服しても、人見知りなのは直っていません。

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