こんにちは、スピーチ講師の森川じゅいちです。
さて3分間スピーチをするのにスマホなどを利用してYoutubeを見ることは大変有効です。
その中でも一般人が話す「TEDトーク」は我々ビジネスパーソンにとても参考になります。
(TEDについてはこちらの記事に書いていますのでよかったら参考にしてください)
今回はスピーチを成功させるために「TEDがスピーチ構成の作り方」について教えてくれることを3ステップで書いていきます。
シンプルで簡単、しかも一番説得力が出る方法なのでぜひ参考にしてくださいね。
【3ステップで紹介】スピーチの構成はTEDから学べる
あなたは最終的にスピーチ嫌いから解放され、聞き手にインスピレーションを与えるスピーチがしたい!という目標があるはずです。
そのためにはTEDを見て学べることが多いのです。
TEDスピーチは18分間の長いプレゼンテーションですが、いきなりそんな長い時間話すことはできません。
あくまであなたの目標は、基本ともいわれる「3分間スピーチ」をすることです。
聞き手にインスピレーションを与えるポイントは、以下の3ステップになります。
- トピックスの選び方
- ストーリーの組み立て方
- 実際のスピーチのしかた
以上のようにTEDトークを見れば3つに分けて考えることができます。
1.トピックスの選び方
動画の視聴数がトップ20に入るTEDトークのうち、その7割は「聞き手に自分自身を変えるきかっかけを与えようとするもの」でした。
その中心コンセプトは、何もこれまでにはなかった斬新なものではありません。
それはスピーチする人の心の内側にあるもの。
つまりは成功や失敗の体験、心の病や幸福感、モチベーション、さらには創造性といったものです。
残りの3割は、人と人との関係の変化や社会全体の変革を生み出すきっかけについてであり、7割のトークに比べスケールの大きい、対象範囲の広い話になっています。
ですからスピーチの話題としては、社会環境や公共問題といったものより、あなた自身の心の内側にあるものを自分なりの視点で語ることが重要です。
それを話すことによって、聞いた人が何かの行動を起こす意欲が湧いてくるような、そんなきっかけをまず1つ提供してあげる。
それがあなたのスピーチ目標です。
まずは、自分自身を発見するための問いかけから始めてみましょう。
たとえば「これまでの人生の中で得た一番大事な教訓はなんだろう(あなたの座右の銘ともいうべき)」
「一番喜びを感じた経験は?」
「逆に一番つらかった経験は?」
人に語れるストーリーは何だろうか?と漠然と考える必要はありません。
核となる話題が見つかったら、ストーリーと事実を積み重ねながら、聞く人を主体にしたトークを組み立てていきます。
仮にあなたが「一番大事な教訓」をテーマに選んだとしましょう。
その教訓はいつ得たのか、何がきっかけで、どんな出来事を通して学んだのか。
これらの要素を積み重ねていくことでストーリーは出来上がっていくのです。
2.ストーリーの組み立て方
スピーチをするからには説得力のあるものにしたいところです。
「説得」とは文字通り、説明して、聞き手に納得してもらうことです。
例えばあなたが車を買い替えたいとき、奥さんに説明して納得してもらえないと買うことができません。
欲しいからこそ必死に説得しますよね。
では、どうすれば説得力のあるスピーチができるでしょうか?
それには基本的な話法を身につけたいところです。
そこで話を組み立てる方法として、まず身につけておきたいのが三段階話法です。
この話法は、【主題+話題+主題】の形式で組み立てます。
主題とは、最初に一番伝えたいこと、つまり「主題」を告げてから「話題」に入ります。
新聞であれば「見出し」と「記事」で構成されていますが、話で言えば見出しが「主題」であり、記事が「話題」にあたります。
冒頭で話の大枠を伝えておくことでテーマが明確になるので、聞き手が話を聞く態勢を作ってくれるのです。
実際には、多くの人が主題を告げずに話し始めており、最後まで聞かないとテーマが伝わってきません。
口下手でスピーチが苦手な人は、まずこの基本を身につけると話しやすくなります。
そして人に聞いてもらえる安心感が生まれます。
3.スピーチのしかたを実例で紹介
・朝礼での冒頭の切り出しを例にとってみると、
「おはようございます。営業部一課の山本です。
今朝は、”仕事にも役立つスマホアプリ”について紹介したいと思います・・・・・・。」
そのあとおすすめするスマホアプリを紹介し、それがなぜ役に立つのか理由を伝えます。
そして最後にもう一度、”仕事にも役に立つアプリの紹介”でした、と締めくくればOKです。
・結婚式であれば、
「新郎新婦、ならびにご両家の皆様本日はおめでとうございます。私は新郎の同僚で山本と申します。
今日は新郎あきら君が職場でいなくてはならない存在であることを皆さんにお伝えいたします・・・・・。」
と主題を伝えたうえで、あきら君の無二の存在であるエピソードを伝えたうえで彼の人柄を話します。
そして最後に彼が大切な存在であることを再度話して、おめでとうございます!と締めくくればよいです。
【まとめ】
今回はスピーチの構成を学ぶためにTEDスピーチを見ることが参考になることを書きました。
まずは3つのステップを踏むことが必要です。
ココがポイント
・話すトピックス(話題)を決める
・ストーリーの組み立てを作る
・実際のスピーチの仕方の基本を知る
「スピーチは場数が必要だ」と慣ればかりを強調する人がいます。
しかし間違ったやり方で場数を踏んだところで効果がなかなか現れません。
スポーツでいえばゴルフを例にとればわかりやすいです。
間違ったフォームで何100球と打ち込んでも上達の道のりは遠くなってしまうのです。
型=構成はやっぱり大事ですよ。
今回紹介した3つのステップを型にしてみましょう。