こんにちは、スピーチ講師の森川じゅいちです。
あなたの勤務している会社ではスピーチやプレゼンをする機会がありますよね。
そんな時に聞き手から「落ちついた話し方だな」って思われたいもの。
でも自分の声それ自体はそもそも変えられないし、いきなり話すスキルをアップさせることは難しいと思っているのではないでしょうか?
そこで今回は、比較的簡単に落ちついた話し方になれる方法をご紹介します。
これはとっても当たり前のことなんですが、意外にできていない人が多いのです。
落ちついて話せるのは自信の表れ
落ちついて話をできる人は見ていてとても魅力的に感じますよね。
では何でそんなに落ちついて話せるかを確認しましょう。
それはズバリ。
話の内容に自信があるから。
逆にいえばいくら話が上手でテクニックがある人でも、内容に自信がない話をする時には滑舌も悪く、歯切れがよくありません。
ですから、スピーチやプレゼンで落ち着いて話すためには、内容をじっくり練り込んで自信が持てるレベルになるよう準備してください。
これがまずはスタートです。
そして内容に自信が持てたら、実際に声に出して練習しましょう。
頭の中で話す内容を理解するだけでなく、その時にスピーチと同じ声量で練習する必要があります。
意外とコレ、できていない人が多いのです。
落ちつきのある話し方になるには話すスピードが命
では話すスピードはどうしたらいいでしょうか?
話す内容に自信がない人は自然と早口になります。
また説明の下手な人は早口になる傾向があります。
なぜなら聞き手が質問ができないよう、早口で話してごまかそうとしているのが原因です。
ですから落ちつきのある話し方をするためには、ちょっとゆっくりかな?と思えるくらいがちょうどいいです。
もともとしゃべり口調が早口の人もいますので、それを無理にゆっくりするのは難しいかもしれません。
早口が悪いわけではないので、一文話したら少し間をとって聞き手の反応を見ることが必要です。
落ちつきのある話し方になるには視線が命
「ノンバーバルスキル」って聞いたことがあるでしょうか?
これはスピーチやプレゼンの中身以外のことをいい、身振り手振りなどの「ジェスチャー」、「表情」や「目線」のことを指します。
冒頭では「あなたが話す内容に自信を持つことが落ち着いて話せるコツだ」と申しました。
でもせっかくいいことを言っていても聞き手のことを見ず、原稿や資料ばかりに目が行ってしまったら落ちついて話している印象は生まれるでしょうか?
聞き手を見ないとせっかくのプレゼンも説得力が生まれてきません。
落ちついて話すことはその話し方だけに注目されてしまいますが、ノンバーバルスキル、つまりしっかりと聞き手に対して視線が定まっているかが重要です。
きょろきょろと視線が定まらず周りをうかがっているようになっていないか?
目が泳いでしまっていないか?
たくさんの人の前で話すことは、大勢の目にさらされるのでだれしも必ず緊張します。
しかしその中には必ず1人や2人、あなたの話にうなずいて聞いてくれる人がいるもんです。
そんな好意的な人を見つけて視線を投げかけてみましょう。
その視線が自信のある話し方に感じられ、落ちついた雰囲気を醸し出すことができるのです。
でも特定の1人だけをずっと見てしまうのは、相手も気持ちがよろしくありません。
1センテンス話したら、視線を次の人に向けるようにしてみましょう。
どんどん視界も広がってきます。
まとめ
さて今回は「落ちついてる話し方」になるための方法について書きました。
「そんなんわかってら!」
でも、当たり前だけど意外にもできていない人が多いんです。
大切なことなのでもう一度おさらいしておきます。
- 話す内容をじっくり練り込んで、自信が持てるようにする(準備)
- あわてなくていい。ゆっくり話そう。もともと早口な人は、一文話したら聞き手の反応を確認する(間=ま)
- 話すことと同じくらい目線は重要。視線が定まると落ちつきが出る(ノンバーバルスキル)