こんにちは。スピーチ講師の森川じゅいちです。
さて郵送で届いた披露宴の招待状を開けて、「当日スピーチをお願いします」と書かれた紙が入っていたらドキッとしますよね。
友人や部下のためにいいスピーチをしようと思えば思うほどプレッシャーを感じてしまいます。
さあ、依頼を受けるべきか断るべきか?!
今回は人前で話すことが苦手な人が、披露宴での招待状への返事をする方法について書いてみました。
披露宴の招待状でスピーチを依頼された時の返信法
期日までに返信をする
まずは、返信のはがきには必ず「期日」が書いてあるはずです。
いつまでに返信をしたらいいか記載されています。
新郎新婦は、出席人数の確定をして式場は料理の準備をしなければなりませんし、引き出物の手配も必要になります。
しかもスピーチや余興を上司や友人に依頼するのには何かと段取りが必要になってきます。
ですから、まずは返信期日を守りましょう。
返信には正しく記入する
返信ハガキには、以下のような記入欄があります。
ご出席・ご欠席(どちらかを〇で囲んでください)
ご芳名
ご住所
メッセージをお願いします
これらに記入する時に、「ご」を消すのですが、その時にはフリーハンドで二重の打消し線「=」を引くのではなく、面倒でも定規で書きましょう。
あなたの丁寧さがあらわれます。
出席・欠席のどちらかに〇をしたら、そのあとに「させていただきます」と書きましょう。
返信メッセージは心を込めて真剣に考えよう
返信ハガキの最後にはたいてい「メッセージ」を書く欄があります。
空欄のまま投函するのはやめて、何か祝福のメッセージを伝えたいものですね。
単に「おめでとうございます!」でもいいのですが、招待されるからには新郎新婦とそれなりのつながりがあるはずです。
ですから、このメッセージは真剣に考えたいものです。
また文中に「、」(句点)や文末に「。」を書くのは避けたほうがいいです。
幸せを「区切る」という意味があるからです。
結婚式は縁起のいい行事。ゲンを担ぎましょう。
以下が返信例です。仲のいい友人であれば、もっとくだけた表現でもいいでしょう。
ご結婚おめでとうございます
素敵な晴れ姿を早く見たいです!
当日の披露宴は喜んで祝福のスピーチさせていただきます
スピーチの依頼にOKであれば2~3日以内に返事をする
さあ、問題はあなたがスピーチを受けるかどうかですよね。
もしあなたのスピーチで新郎新婦をお祝いするのであれば、招待状が到着してから2~3日以内に返信しましょう。
スピーチを承諾してくれたかどうか気になっているはずです。
スピーチを断るなら1週間程度経ってから返事をする
人前でのスピーチが得意な人は多くありません。
むしろ日本人の80%以上の人が苦手意識があるというデータがあるくらいです。
ですから大勢の前でスピーチするのが嫌で、話すことばかりが気になって披露宴自体に欠席したくなる人もいます。
でもあなたにとって大事な人の晴れ舞台ですよね。
そもそも新郎(新婦)はあなたにスピーチして欲しいからこそ依頼しているはずです。
期待に応えたい気持ちがあるのなら受けたいですが、どうしても困難な時もあります。
その場合は、すぐにお断りの返信をするのではなく1週間ほど時間をあけてから返信しましょう。
考えた上で断った感じになります。
その時には、返信するだけでなく直接会って話すか、新郎(新婦)と地理的に離れているのであれば電話をしてあげましょう。
祝福したいけどスピーチが無理な理由だけはちゃんと伝えたいものです。
スピーチでは手紙を読み上げるのでもいい!
友人のスピーチをするのに、「手紙を書いてそれを読んでもいいものか」と相談を受けることがあります。
僕もそれってとてもいい方法だとアドバイスしています。
人前でのスピーチは緊張もしますし、大事な晴れ舞台で頭が真っ白になったら話す言葉も飛んでしまいます。
手紙を書いて読むという行為は、公然とスピーチ原稿を読むことができるのでカンペ代わりにもなるんです。
あなたの気持ちを手紙にのせて、しっかりと伝えましょう。
まとめ
今回は結婚式でのスピーチを招待状で依頼された時の返信方法について書きました。
まずは「返信期日までに、丁寧に、そして心を込めて」返信するようにしましょう。
どうしてもスピーチの依頼を断りたいときほど、しっかり理由を話すことも人間関係では大切です。
しかしながら人が一生涯で披露宴に出席する回数は、何回ぐらいなのでしょうか?
友人・知人や会社関係、親戚の披露宴に出席する回数は、個人差はありますが10回以上になるかもしれません。
そんな限られた数の中で、スピーチを依頼されることはとても光栄なことですよ。
ぜひスピーチを承諾する気があれば、祝福したい気持ちを言葉にのせて、あなたの思いを伝えたいものです。
披露宴のスピーチは、大勢の前で話をするので当然緊張してしまいます。
大事な人の晴れ舞台に緊張しない人なんていません。
ですから人前と考えずに、まずはあなたにスピーチを依頼してくれた新郎新婦だけへのはなむけの言葉としてそこに集中しましょう。
個人への発信で十分だと思うんです。
その気持ちがしっかり伝えられた時、あなたのステージが一歩上がります。
これホントです!