結婚予定の部下を持つあなたは、三蜜回避だから結婚式での上司スピーチはまだないから大丈夫だろうと、たかをくくっていませんか?
最近では結婚式を延期したカップルもどんどん挙式決行に動いています。
突然主賓のあいさつを頼まれて焦らないために、今からどうしていったらいいかその対策を考えていきましょう。
この記事では主賓挨拶をシンプルに3ステップで克服するコツを書いています。
これを読めばその対策はもう大丈夫ですよ!
結婚式の主賓あいさつは、3ステップでシンプルにまとめるのが基本
ウィルス感染の不安もかなり和らぎ、ちまたでは結婚式がどんどん強行されるようになってきています。
すると結婚式をひかえた部下から「披露宴でスピーチをお願いできませんか?」なんて依頼される可能性も出てくるでしょう。
そうなったら早めに準備しておかねばなりません。
新婦はウィルス禍で披露宴を延期したその期間を利用して「ダイエット」や「歯のホワイトニング」など自分に磨きをかけるための行動をとっています。
決して延期期間を無駄にはしていないのです。
あなたのスピーチも延期期間を無駄にする手はありません。
「なにぃ~、結婚式で主賓のスピーチしてくれって!?」と突然祝辞を依頼されて焦らないために、以下主賓スピーチの基本を3ステップでまとめます。
1.冒頭の出だしが肝心
まずあなたが起こす行動として、グーグルやヤフーで「結婚式 スピーチ 上司」とインターネットでキーワード検索を行うと思います。
そうするといろいろ検索結果が出てきます。
スピーチ嫌いであがり症に悩むあなたに一番気を付けてほしいのは、まずは「冒頭」部分です。
そのまま使える文例集をネタ元にして、以下のような原稿をつくろうと思っていませんか?
仮に新郎の名前を「拓也」としておきます。
「私、ただいまご紹介にあずかりました、
拓也さんの勤務先の上司で山田と申します。
ご年長の方を差し置いて甚だ僭越(はなはだせんえつ)ではありますが、ご指名ということなので、ひとことご挨拶させていただきます」
よく耳にする言葉ですが、出だしのお手本が全くよろしくない。
「グーグル検索によって出てくる言葉をそのまま使えば楽でいい」という安易な思い込みがとても危険です。
なぜなら普段使わない言葉を使うことによって、緊張感を倍増させます。
そもそも「出席者が一番注目して聞いてくれる最初の10秒間」をこの冒頭で始めると、ほとんどの人は「またこのパターンか」と思ってしまいます。
たいがいそのあとにつづく言葉も、
「え~、新郎の拓也さんは~、社内でも有望な社員でして~、弊社では営業成績も常にトップであり続ける期待のホープです・・・」、なんて仕事上の堅苦しい展開になりがちです。
新郎新婦はじめ列席者が期待しているのは、新郎新婦にまつわるあなたらしい、オリジナルの祝辞のはずです。
また文章言葉(文語文)を原稿にしてしまうと、ミスらないように暗記することだけに気がいってしまい、普段使わない言葉のために緊張してスピーチが飛んでしまいやすくなります。
頭が真っ白になり手元の原稿に目が行く時間が多くなれば、棒読みになって結果的にお祝いの気持ちが伝わらないモノになってしまう。
上司として、紳士らしく格好いいところを見せたくてもそれは逆効果。
なぜなら、いい上司を演じちゃうからです。
そもそも司会者から「それでは新郎の上司であります山田様、よろしくお願いします」と紹介されてマイクの前に立つわけですから、改めて自分が「新郎の上司」なんて告げる必要はありません。
全くの蛇足です。
それならば具体的な冒頭例としてこんな言葉ではじめてみてはどうでしょう。
「拓也君、結婚おめでとう。(←ちゃんと新郎の方を向く)
今日はこんなにいい式に呼んでくれてありがとう。おごそかですばらしい会場でこっちもすっかり緊張しちゃってます。
新婦〇〇さん(←名前だけは絶対間違わないように)、そしてご両家のみなさん、本日はおめでとうございます。
私は、山田と申します。
さて、新郎拓也君は・・・・以下エピソードに続く・・・」
以上のように始めれば、普段の話し言葉(口語文)を使っているのであがりにくくなります。
ココがポイント
話し言葉であなたらしい祝辞を言おう
いい上司を演じない
2.新郎新婦のエピソード
冒頭部をうまく乗り越えれば、だいぶ気が落ち着いてきます。
ここからは新郎についてのエピソードを話す部分になります。
ここでもインターネット検索の文例ほど役立たないものはありません。
それは、新郎の人柄を示すエピソードに文例の中には同じものがないからです。
そりゃもちろんあるわけがありませんよね。
エピソードについて何を話すかは、時間がかかっても構いません。
一番大切な部分ですから、これまでの記憶をたどってみましょう。
そうすれば、祝辞ネタになる話がいずれ1つや2つ浮かんでくるはずです。
思い出だしたら、すぐに箇条書きでポイントをメモしておきましょう。
あなたが新郎に接した時のエピソードですから、その情景が画像化されているので右脳に焼き付いています。
これは「再現法」といって、そのままの描写を伝えられるのでスピーチの途中で内容がすっ飛んで忘れようがないのです。
ココがポイント
3.〆の言葉
エピソードを伝えられたら最後の言葉です。
ここでもう一度、新郎新婦にはなむけの言葉を送りましょう。
「本日はご結婚おめでとうございます!(←元気よく)」
これで締めれたら完璧です。
本やインターネットで検索するとスピーチは起承転結でまとめましょう、と書かれていますがこれもあてにはなりません。
起承転結でオチまでつける必要なんてないんです。
なので「冒頭」+「エピソード」+「締めの言葉」の3部構成で十分です。
話す内容が明確で聞き手に伝わり、終わりが良ければすべて良し。
ですよ。
式場での事前行動が緊張を克服する
スピーチ当日には必ずやってほしいことがあります。
それは式場にはなるべく早く到着して、場慣れしておくことです。
可能であれば式場の人に「今日主賓のスピーチをしなきゃいけないので、会場を前もって見ておきたいのですが・・・」と言えば、大概は快諾してくれます。
披露宴会場に入ったら、
そこでは①立つ場所、②マイクの高さ、③マイクが外せて手に持てるか、④会場の広さ⑤座席数 などを事前にチェックすることができます。
さらには自分が座る席からマイク位置までの歩く練習もできるのです。
それだけでもイメージが先にわかります。
またマイクスタンドと新郎新婦の位置関係もつかめるので、スピーチをする時に目線をどのように向けて話せばいいか先にわかって安心できます。
ココがポイント
まとめ
結婚式スピーチの成功は「準備が9割」です。あとは新郎新婦への気持ちを込めることで乗り越えることができます。
大人数の前で自分がどう見られているか、そこに意識が向いてしまうからおかしくなってしまうのです。
当たり前のことですが結婚式は新郎新婦が主人公です。
主賓の存在なんてもちろんお飾りにすぎません。
市会議員が結婚式を利用して、選挙のために自分を売り込もうとするのとは違います。
だからあなた(主賓)の存在なんて参加者からしたらどうでもいいのです。
式を始めるための「ひとコマ」にすぎません。
ですから式が楽しく始まるように、元気よく二人をお祝いする気持ちが伝わればいいのです。
もう一度主賓挨拶をする3STEPをまとめます
step
1出だしが肝心
「ただいま紹介にあずかりました上司の○○です」は蛇足
step
2エピソードが最も大切
時間をかけてふさわしいエピソードを探そう
step
3締めの言葉は忘れずに
「本日はおめでとうございます!」で充分
主賓のあいさつではオチやウケをねらう必要は全くありませんし、むしろそんなもの不要です。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
披露宴スピーチの成功を祈っています。