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スピーチのテクニック

野球の卒団式スピーチのポイント4つと避けるべきこと5つとは?

2022年1月29日

こんにちは。スピーチ講師の森川じゅいちです。

さて年度末にもなれば各地で少年野球の卒団式が行われます。

数年間の息子さんの集大成の場、そんな大事な式で保護者代表スピーチをしなければならなくなったら緊張しますし、プレッシャーを感じますよね。

でも、おめでとうございます!

まずは保護者代表としてお声がかかったことは、「あなたが保護者代表にふさわしい人と思われたから」です。

なので素直に喜んでください!

しかも、子供たちの活動に最も献身的な一人だったからこそみんなに認められているわけです。

でもそうはいっても、やる以上は子供たちの門出を祝うからに上手くはなむけの言葉を送りたいものですよね。

ということで今回は、子供の卒団式スピーチのコツについてお伝えします。

その場では必ず言うべきこと、絶対言ってはいけないことがあります。

さあ記事をチェックして卒団式スピーチを成功させましょう。

ココがポイント

この記事では保護者スピーチで必ず言うこと、やってはいけないことを書いています

野球の卒団式スピーチの4つのポイント

さて、まずは短いスピーチ時間の中で必ず言わなければいけないことについて以下まとめました。

冒頭の挨拶

まずは、冒頭であなたが誰の親なのかをしっかりと伝えねばなりません。

あなたは息子さんのほとんどの試合に付き添って観戦しているので、知らない親が少ないはずです。

でも、その卒団式にはじめて出席される親がいるのも現実です。

特にサービス業界で働いている親や自分で事業をしている方は、基本的に土日は働いているので、晴れ舞台の日しか休みを取って来れないんです。

また、おじいちゃんやおばあちゃんを連れてこられる方もいるかもしれません。

なので「山田太郎の父親です。今回は保護者を代表して皆さんにはなむけの言葉をお伝えします」と言いましょう。

子供の名前は「フルネーム」がいいと思います。

監督・コーチへの感謝

まずは、当然ながら卒団までの数年間お世話になった、監督やコーチへの感謝の言葉を伝えなければいけません。

子供が夢中になった野球やサッカーを教えてくれた人です。技術ももちろんですが、人間としての精神を教えてくれる場合もあります。

ひょっとすると、あなたが平日に息子さんと過ごす時間よりも長く接しているかもしれません。

試合での息子の起用方法や戦術など、不満な点はあるかもしれませんが、もうそれは終わったこと。

率直にお世話になった感謝の気持ちを伝えましょう。

子供をフォローした保護者への感謝

土日の練習や試合をサポートするのには、親たちの協力も必要でした。

お茶の当番に始まって、弁当や夏場の氷の用意、試合会場への息子たちの車送迎など、かなりの時間を子供たちのために費やしてきたはず。

そういう意味では、チームメイトの親たちも一緒にたたかった「戦友」です。

ですから、他の親御さんへの労もねぎらいたいところです。

チームメイトへの感謝

年齢的には最後に子供たちへの感謝の言葉です。

親として当然息子をサポートするのが趣旨だったはずですが、関わっているうちに親が息子以上にその上達や試合での勝ち負けに真剣になったはずです。

数年間も子供の成長を楽しめたはず。

ですから、親自体が楽しめたことへの感謝の思いを子供たちに伝えましょう。

用意したメモは読んでも構わないので、とにかく感謝の気持ちを伝えることが大切です。

以上のように話していけば、簡単なスピーチの構成を作れるはずです。

監督、他の親、そして子供たちへ。

それぞれに感謝の気持ちを伝えれば立派なスピーチなります。しかも感謝の気持ちしか話していないので、聞いている人たちは不快な気持ちになりません。

もし、固有名詞を間違ったりしないためには「メモ」を読みながらスピーチをしてもいいと思います。

野球の卒団式スピーチで避けるべき5つのこと

卒団式でスピーチをする親は、子供の活動に献身的で影響力を持った人であると先ほど触れました。

それだけに野球やサッカーに対すこだわりが他の親よりも強い傾向があります。

そうするとその気持ちが前面に出てしまい、言ってはいけないことを口にすることがあります。

以下、やってはいけないポイントをまとめました。

息子や自分の自慢話をしてしまう

保護者代表でスピーチをするお子さんは、たいがいチームの主力選手で常にレギュラーだったりします。

ですから、その親は「補欠」になった親の気持ちがわかりません。

卒団の場でいくら頑張った息子に対して言葉をかけたくても、

「君の速球で奪った5連続三振は忘れられない」とか「試合終了間際、おまえのロングシュートのおかげで勝てて良かった」なんて言うのは、まわりが凍り付いてしまいますのでやめましょうね。

レギュラー選手がいれば、必ず出れない同数の選手たちがいます。

そういう人がいたからこそ、チームとして成り立ってきたわけです。

また、パパコーチとして土日の活動でずっとフォローをしていた人も多いはず。

「私のサポートがあってみんなも強くなれた」的な発言は口が裂けても言ってはいけませんわ。

しゃべる時間がやたら長い

父兄で5分以上話す人はめったにいません。1,2分で内容まとめればいいでしょう。

1分間で話せる文字数の目安は、300文字です。

饒舌で長めのトークや子供の将来についての「ありがたいお教え」は、卒団式の最後に話す監督の役目です。

親のありがたみを子供に強要する

「君たちがこうしてプレーできたのは親のおかげだ。今日帰ったらみんな親に感謝の気持ちを伝えよう」という親がいるがこれはどうかと思います。

それって自分が言ってほしいだけじゃないのか!?、なんて思ってしまう。

子供を支えてきたあなたの愛情は、これまでの活動でイヤでも子供に伝わっているはずです。

わざわざ親のありがたみを子供たちに認識させる必要はありません。

余談になるが、以前こんな生命保険会社のCMがあった。

最後の大会まで補欠で一度も試合に出ることができなかった子供が、最後の試合の帰りに車の中で両親にこう言った。

「これまで毎週送り迎えしてくれてありがとう。一度も試合に出ることができなくてごめんね」

そう、子供たちはわかっている。

わざわざ親が口にすることではないし、それは監督が言うことでしょう。

難しい横文字を使う

卒団式のスピーチに小難しい言葉はいらない。

変な横文字も不要。

教訓じみた格言も訳が分からない。

なので小学生にもわかる言葉で話しましょう。

わかりやすい言葉を使わないと相手に伝わらないのです。

ネット上のスピーチ例文をそのまま話す

どう話せばいいか、ネット検索で卒団式での「保護者スピーチ例文」を探す人はいるかと思います。

でも、あくまでそれはスピーチを作る上での構成や話題の参考程度にすべきじゃないかな。

例文の固有名詞を自分のものに変えて、そのまま使おうとする人がいるがそれは絶対にNG。

チームが違えば状況は違うし環境も人間も違います。

あなたがスピーチに向き合って悩みぬいて生み出した言葉こそ、人の心に響くんです。

どうしても困った時の野球の卒団式スピーチの例文

でもどうしても時間がなくて、例文をそのまま参考にしてスピーチをしたい人はいらっしゃいます。

ということでこれまでお伝えしてきたポイントを取り入れて以下に例文を作ってみました。

まずはこのひな形に合わせてスピーチを作り上げればOKでしょう!

○○の固有名詞をあなたのチームに当てはめればテッパンスピーチが完成してしまいます。

「みなさんお疲れさまでした。○○〇〇の父親(母親)です。

今回は保護者を代表して皆さんにはなむけの言葉をお伝えします。


まずは長きにわたり子供たちを指導していただきました○○監督、○○コーチ本当にありがとうございました。
技術的なことはもちろんのことですが、人間として成長することができたのは監督さんのおかげです。
ひょっとすると平日は親よりも長く子供たちに接していただいたかもしれません。
あらためて感謝申し上げます。


さて今日お集まりいただいたお父さんお母さん、〇〇年間お疲れさまでした。
子供を育てる同じ身として、精神的に何度も皆さんに助けられました。
感謝してもしきれません
野球を通してそして息子を通じて、同じ”戦友”として活動させていただいたことを誇りに思います。
これから子供たちの進む道はそれぞれですが、野球を通しておつながりを続けられればうれしいです。


さて最後に子供たちへ。本日はご卒団おめでとうございます。最後まで頑張りぬいた努力は決してウソをつかないでしょう。
来月からはそれぞれ別のチームで活動することにはなりますが、これまで学んだことをもとに一層活躍してください。
実はあなたたち以上に親が野球に夢中になってしまっていたんです。
親を楽しませてくれてありがとう。


最後にもう一度。監督さん、お父さんお母さん、子供たち、ありがとうございました!」

まとめ:野球の卒団式スピーチでは感謝の気持ちを伝える

今回は、お子さんの卒団式で保護者代表でスピーチをしなければいけなくなった時のポイントについて書きました。

必ず言うべき4つのポイント、やってはいけない5つをまとめています。

ぜひ、息子さんの卒団式にあなたのスピーチでは参加者に「温かい感謝の気持ち」を伝えてくださいね。

それが成功のポイントです。

最後になりますが、式を締めるスピーチ内容は監督の仕事であって親ではありません。

”トリ”は監督さんの役目です。

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この記事を書いた人

森川じゅいち

大阪で創業44年続く「上六話し方教室」の
谷口政明代表に師事したのち、公認
インストラクターとして活動を始める。

スピーチコーチとして、あがり症の人がキャリアップできる話し方を個人向けに伝えています。

かくいう私もじつは高校まであがり症でした。

でも、とある方法を身につけ克服することができました。

スピーチはやり方次第で何とでも克服することが可能です。

 

現在、平日上場企業に勤務し土日はコーチとして働く起業家です。

この直近15年間で、のべ6,600人の前でのスピーチ、プレゼン、司会の実績があります。

スポーツをこよなく愛する55歳のおっさんで、私自身あがり症を克服しても、人見知りは今でもします。さびしがり屋で人は好きなのに時折一人になりたい性格です。(笑)

現在、企業向けや官公庁向けのセミナーを開催しております。

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