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仕事でのスピーチ

【実体験あり】嫌な朝礼スピーチと対処法について解説

2021年2月17日

朝礼スピーチってとても嫌ですよね。

なんでこうも定期的に人前に出て話せばいけないのか!、と胃が痛くなることもあります。

今回は僕の勤務先で、10数年前まで当たり前のように行われていた「恐怖の儀式(朝礼)」について書きたいと思います。

正直いって嫌な過去をあまり思い出したくありませんが、朝礼スピーチが嫌いな人にも参考になればと思い書いています。

今でこそほろ苦い思い出のため笑えますが、当時は転職したいくらい逃げ出したかったのです。

朝礼スピーチ嫌いの人に、ちょっとでも参考になればと思いペンを取りました。

実際にあった嫌な朝礼

その当時、月初に必ず「支社全員参加の朝礼」がありました。

その場では、前月の営業マン成績が発表され、課ごとに予算達成率ベスト1とワースト1になった者が、200人もの前に出てその理由をコメントをしなければなりませんでした。

その朝礼では、最も成績優秀だった者(ベスト1)は「前月に達成できた要因」を述べ、一番達成率が悪かった者(ワースト1)はその「言い訳」をスピーチしたのです。

それぞれが「できた勝因」「できなかった敗因」を全員の前で話さなければなりません。

しかもそれを当時の営業統括である副社長が、腕組みしながらそれを聞いているわけですよ。

ベスト1が発表する時は大きくうなずきながら微笑んで、ワーストの発表の時は刺すような視線を投げかける。

まさに副社長のための朝礼でした。

各課ごとにベストとワーストが代わる代わる前に出て、簡単なスピーチをしなくてはいけません。

営業マンにとってこれほど苦痛な朝礼はありませんでした。

たとえベストになった人でさえ、その場の雰囲気とスピーチが苦痛だったため、その日はわざと現場直行にして欠席する人もいたくらいです。

しかし、ワーストがその日に現場直行することは許されませんでした。

というのも「あいつワーストのくせに朝礼を逃げやがった!」と思われるので、欠席するわけにはいかなかったのです。

僕も当時30代半ば、法人営業をしていたのでこの朝礼が嫌でたまりませんでした。

せっかく高校時代にあがり症を克服したのに、またあの時に戻ってしまうのではないかと恐怖心を抱いたくらいです。

そしていつしか毎日営業をする目的が、得意先のことを考えた営業活動から「ワースト1」にならないためのものに変わっていくようになりました。

それって本末転倒ですよね。営業を頑張る理由がそもそもズレてしまっています。

しかもワースト1になれば、社内で「できないレッテル」を貼られ、心なしか他人から白い目で見られる気がします。

うぉ、そうなることだけは避けたい!

その一心です。

僕はベストもワーストも経験しましたが、どちらのスピーチも苦痛で仕方がなかったです

経営者が代われば朝礼スタイルは変わる

営業のトップが変わればやり方も変わるもの。

副社長がついに退社することになり、ベストとワーストを朝礼の場で発表させるやり方はなくなりました。

なんでも単月の数字を達成するために、月末に一気に売上を計上し、翌月頭に返品を取って見せかけの数字を作っている営業マンもいたらしいのです。

法人営業は「通期の売上予算を達成させてなんぼ」ですから、単月だけ帳尻合わせをしていても意味がありません。

そんなやり方してた人がいたんだ!とちょっとその人がかわいそうにも思えてきました。

しかしそんな小細工をする人もいなくなりました。

やっかいだった副社長が個人の事情で退任してくれたのです!

「副社長さん、退社してくれてありがとう!」、「スピーチがなくなってうれしい!」と心の底から思ったのは僕だけではないと思います。

心なしかそれ以降、社内に明るさと活気が増したような気がします。

ここでスピーチが嫌で会社を転職したい人へ大事なことを伝えます。

今の会社で朝礼スピーチが嫌でたまらなくても、上層部が変われば朝礼スタイルは変わります。

ですからスピーチから逃げるために転職するのは、慎重に考えてからにしてくださいね。(朝礼がないはずの転職先で急に方針が変わっても困りますし・・・。)

ココがポイント

朝礼のやり方は、会社のトップが代われば変わる。転職は慎重に!

朝礼スピーチが尋問の場になってはダメ

朝礼で言い訳じみたことを話さなくてはいけないのは大変苦痛です。

以前のように経営者のためにやるパフォーマンス・スピーチなんてクソくらえですわ。

そんな内容であれば朝礼ではなく、そもそも営業会議で行う内容です。

朝礼で営業マンを鼓舞するのであれば、半期に一度ずつ成績優秀者がみんなの前で拍手で称えられるのが本筋じゃないでしょうか?

ということでその当時は月一朝礼が嫌で仕方がありませんでした。

その場はフランクに話せる雰囲気ではなく、まさに成績未達の営業マンが人前で代わる代わる「尋問」される会だったのです。

スピーチは相手にプレゼントする気持ち

そもそもスピーチは「プレゼンテーション」です。その語源は「プレゼント」からきています。

相手に思いを伝えたり、楽しい話題を誰かに提供するプレゼントのはずです。

日常の業務に役立つ話題、知って得する情報などを知ってもらい喜んでもらう。まさに聞き手のことを考えた「ホスピタリティ(心のこもったおもてなし)」なはず。

ですから朝礼スピーチが嫌な方は、「自分がどう見られているか」から「他人にどう伝えたいか」に意識が変わらない限り、ずっとイヤなままです。

それは以前の我が社の朝礼のように・・・。

その上、「他人に伝えれる話題が見つけられない」、「いい話題があれば教えて欲しい」という人に限って「リサーチ不足」が原因です。

プレゼンターの性格やキャラによって、伝える話題は違うものの、自分に合ったものをもっと必死に探せるはずです。

どうしても情報が見つからなかったら、世の中で起きているニュースの感想でもいいと思います。

そこにあなたの想い、オリジナリティが加わってはじめて「他人にどう伝えるか」が生まれてくるのです。

これまでにあなたは家族や恋人といった大切な人にささやかなプレゼントを送ったことがあったはず。

その時は自然に相手から「喜んでほしい一心」で真剣に考えて商品を選んでいたのではないでしょうか。

ですから朝礼に出席する全員に満足する情報を提供しようと思ってもハードルを上げてしまいます。

それでしたらだれか特定の人が喜びそうな話題をピックアップしてはいかがでしょうか。

まずは、1人の人間に刺さる話題を考えてみましょう。それがプレゼントになります。1人に刺さらない限り1複数の聞き手には刺さりません。

スピーチはやらされているのではなく「プレゼントする意識」が大切なのです。

ココがポイント

スピーチは修行ではない。聞き手へのプレゼント!

朝礼スピーチが嫌な人のための対処法

朝礼スピーチが嫌な人は、なかなか一人で努力しようとする気が起きません。

それは以前チャレンジして挫折しまったり、そもそも話し方のコツがわからなくてどうしたらいいかわからなかったり・・・。

それであれば、いっそのことあなたの住んでいる街にある「話し方教室」の門をたたいてみるのも一案です。

たいていそういう教室は、「無料体験会」などを開催しています。

緊張しいで人見知りの人にはちょっと勇気が要りますが、同じ悩みを抱えた生徒さんが練習していて人前での話が上達している姿を目にすることができます。

朝礼スピーチで悩んでいるのは自分だけじゃないんだ!と知るだけでも勇気が湧いてきて心強くなりますよ。

朝礼スピーチ克服のためのきっかけさえつかめれば、何かが変わってきます。

まとめ

今、朝礼スピーチが嫌で悩んでいる人は多いと思います。

精神的に追い詰められて、おかしくなりそうなぐらい悩んでしまうくらいなら転職を考えるのも選択肢の一つです。

でも会社のトップが代われば、方針なんて簡単に変わってしまいます。

しかも朝礼スピーチのない会社を探すための転職活動は、志望動機を正直に言えずにつらいものになります。

これまでスピーチのための努力をしてこなかった人がいれば、ちょっと前に踏み出してみましょう。

ネタ探しを真剣に考えるだけで、スピーチ力は全く変わってきますよ。

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この記事を書いた人

森川じゅいち

大阪で創業44年続く「上六話し方教室」の
谷口政明代表に師事したのち、公認
インストラクターとして活動を始める。

スピーチコーチとして、あがり症の人がキャリアップできる話し方を個人向けに伝えています。

かくいう私もじつは高校まであがり症でした。

でも、とある方法を身につけ克服することができました。

スピーチはやり方次第で何とでも克服することが可能です。

 

現在、平日上場企業に勤務し土日はコーチとして働く起業家です。

この直近15年間で、のべ6,600人の前でのスピーチ、プレゼン、司会の実績があります。

スポーツをこよなく愛する55歳のおっさんで、私自身あがり症を克服しても、人見知りは今でもします。さびしがり屋で人は好きなのに時折一人になりたい性格です。(笑)

現在、企業向けや官公庁向けのセミナーを開催しております。

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