近年、ビジネスパーソンの「転職したい理由」が大きく変わってきています。
会社の倒産に始まって年収の大幅ダウンやボーナスや手当のカット。
それでも家族を養っていくためには、否が応でも稼がねばならない事情があります。
テレワークの浸透で一人の時間が増え、自分のキャリアや働き先を見つめ直すようになった人も多いのも事実です。
しかし稼ぐためとはいえ、イヤな仕事を選んで転職しても長続きするものでしょうか?
(この記事は2021年5月に書いたものです)
緊張しいの人にとっても、転職先の業界選びはとても重要になります。
今回はそんな転職と業界選びについて紹介します。
緊張しいの仕事選びはやりたいことが一番!
転職理由のランキングはどうなっている?
転職サイト大手「リクナビNEXT」によると、”ホンネの退職理由ベスト10”というものが紹介されています。
1位:上司・経営者の仕事の仕方が気に入らなかった(23%)
2位:労働時間・環境が不満だった(14%)
3位:同僚・先輩・後輩とうまくいかなかった(13%)
4位:給与が低かった(12%)
5位:仕事内容が面白くなかった(9%)
6位:社長がワンマンだった(7%)
7位:社風が合わなかった(6%)
7位:会社の経営方針・経営状況が変化した(6%)
7位:キャリアアップしたかった(6%)
10位:昇進・評価が不満だった(4%)
引用元:「リクナビ」
この結果は2007年度に実施されたアンケートですが、転職理由の半数近くは何といっても「人間関係」があげられます。
転職面接では必ず転職理由を聞かれます。
実際には「ホンネ」と「タテマエ」を使い分ける必要がありますが、会社なんて実際のところ入ってみないと内情はわかりませんよね。
しかし、直近の2020年「type転職エージェント」さんが行ったアンケート結果は以下のようになっています。
ホンネの転職理由が大きく変わっているのです!
これをご覧になってお分かりの通り、「人間関係」を理由に転職活動をする人の割合は、第6位と大きく下がってきています。
それに代わって転職理由の1位は「年収・待遇」です。
「ウィルス関連による失業」などと合わせると、この世の中はその影響を大きく受けてきています。
しかもただ働き続ければどんどん年収があがっていく「年功序列社会」はすでに崩壊したと言ってもいいかもしれません。
生活のためには以前の年収に戻さないと住宅ローンや教育費が払えなくなる人も続出します。
私は現在53歳です。
もしこの年齢になって転職活動をしようとしたらとても苦戦が予想されます。
活動期間も長期戦になるでしょうし、希望職なんて選んでいられなくなります。
ですから、今30~40代半ばの人が転職活動をする際にはぜひともお伝えてしておきたいことがあるのです。
緊張しいにとって仕事と業界選びはとても大切
あなたが大学の就職活動で今の会社を選んだ理由は何ですか?
もし新卒後、その会社に5年以上勤務しているのであれば、転職先の業界選びは基本、”同一業界”を選んだほうがこれまでのキャリアを生かしやすいです。
どうしても異なった業界を選んでしまうと商慣習の違いに戸惑います。
働いていた業界に見切りをつけて他業界を目指すのであれば、せめて職種は同一にするといいと思います。
例えばこれまで耐久消費財の営業をやっていた人が化粧品の営業をやったり、インテリアのデザイナーがアパレル関係のデザインをやったりすることです。
その場合は売る物が変わっても、日々の業務自体が大きく変わってしまうことはありません。
受かった転職先にすぐに移りたい気持ちはわかりますが、今の会社より条件が本当に良くなるのか、しっかりと人事担当者に事前確認しておく必要もあります。
私の後輩は、転職が決まったはいいけれど、会社方針の変更で残業手当がなくなってしまい、結局は前の会社より年収が下がって困ったと言っていました。
また別の人は、1年間は契約社員で働けば2年目からは正社員になる話だったのに、いざ入社してみたら2年目も正社員になれず、年収が据え置きのままで困ったといった悩みを抱えています。
隣の芝は青く見えてしまうものです。
「業界」「業種」「年収」はしっかりと確認した上で会社を変えてください。
なんせこれからの時代、70歳近くまであと何十年も仕事をする人が増えるのですから。
ココがポイント
緊張しいの僕が考えた上で選んだ会社とは?
さてここでやっと今日のタイトル「緊張しいのための仕事選び」に触れてていきます。
この話は私事になるので、すべての人に当てはまるわけではありません。
それを加味して読んでいただければ幸いです。
僕は高校時代に独自の方法であがり症を克服しました。
しかし、そのあとも「人見知り」は治っていません。
人の好き嫌いがはっきりしており、大嫌いな人の前では多分「不機嫌そうな顔」をしているのではないかと自己分析しています。
頑張ってポーカーフェイスをしようしていますが、感情が表情に直結してしまうぶきっちょな人間です。
僕は高校卒業後、大学在学中には30種類以上のアルバイトを経験しました。
もちろん生活費を稼ぐためにしていたことですが、いろんなバイトをすることで将来働きたい業界を探していた背景もあります。
しかし3年生後半になっても将来やりたい仕事が見つからず焦っていました。
30年前は今と違ってインターネットなど存在せず、調べる情報源はリクルートから送られてくる分厚い就職情報誌がメイン。
ある時それを何気なく見ていたら、スポーツ用品業界の会社要項がありました。
「これからは週休2日制が当たり前になって余暇市場が伸びる」
「高齢化社会になって健康のためのスポーツ業界はもっと重要になる」
そんな内容のある会社社長のメッセージが書かれていました。
その時に「これだ!」って思いました。
もともとスポーツが趣味ではありましたが、将来性や社会に貢献するためにスポーツ業界にとても惹かれました。
「好きなことを仕事にすることは良くない」といった記事を書いている人がいましたが、好きなことでなければ自分自身が夢中になれないと思ったのです。
30年たった今になってもその判断は正しかったと思っています。
その上で、私自身「スポーツは世界の共通言語だから、言葉が通じなくても競技を通して分かり合えるところが人見知りの自分にぴったりだ」と思ったのです。
例えばサッカーボール1個あれば、言葉が分からなくても打ち解けて楽しめてしまう。
そんな感じです。
ですからやりたいことを営業や企画、総務、経理といった職種ではなく、完全に業界に的を絞って判断したということです。
これから新卒で入社試験を受ける大学生の人は「何をやりたいか」が見つからなければ、自分がやってみたい業界の会社を選べばいいと思っています。
いざ合格して入社すれば、会社があなたの適性を考えて適材適所に配置してくれますから。
おかげさまで僕は社会人歴30年になりました。
転職歴はなく、出向を含めると「人事」「社長秘書」「小売店店長」「バイヤー」「法人営業」「マーケター」「ブランドマネージャー」といった様々な職種を経験できたことは自分の今の財産になっています。
あなたも話し方を克服するために自分らしく、そして自分の個性が発揮できる会社を選ぶことが一番の幸せではないでしょうか?
やりたいこと好きなことをする。
それが一番自然だと思うんです。
ココがポイント
まとめ
世の中の景気や働く価値観によって時代とともに転職理由は変化してきています。
不景気であれば「お金」、景気が良ければ「スキルアップ」など世相が大きく影響します。
しかし一番大事なのは「仕事はあなた自身」であると思うんです。
やりがいがあって給料が多くもらえても、好きになることができなければ長続きしません。
体と心は正直です。
五感を研ぎ澄まし、あなた自身が求めることを仕事にしたほうが幸せになれます。
緊張しいを克服する上でも、自分の「得意」を出せる会社がベストだと思うのです。