仕事でのスピーチ

スピーチが上手くなるには上司を利用する

2020年12月30日

スピーチは場数が大事といいますが、「そんな場数、どこで踏めばいいのですか?」という質問をしばしば受けます。

たしかに本番と同じシチュエーションや緊張感は、日常生活の中でなかなかあるものではありません。

何かしら模擬練習できる機会はないもんでしょうか?

そうです、それであれば毎日の勤務時間があるじゃないですか!

実は上司を使えば模擬体験ができて練習になるんです。

社会人歴30年の筆者が身をもって感じていることをお伝えします。

スピーチが上手くなるには、上司への”報連相”を利用せよ

僕は長年管理職をやっていますが、これまでに様々な部下と仕事をしてきました。それと同様に30年間の社会人生活で数々の上司とめぐり合わせてきました。

残念ながら社長にならない限り、一生上司が存在します。

組織で動く以上、避けて通れないのが上司へのホウレンソウ(報連相)

あなたがこれまで当たり前のようやってきたことですが、視点さえ変えればスピーチの模擬練習になるのです。

またスピーチに必要な論理的思考(話の組み立て)も身に着けられます。

では、具体的にどうやっていったらいいでしょうか。

上司への報告は「メールだけで済ませない」

上司に口頭で報告するのは少なからず緊張します。

そもそも直属の上司が遠隔地にいるという状況を除いて、ほとんどの方は上司が同じ建物内にいるはずです。

日報や週報はさておき、相談や決済事項をメールだけで済ませていませんか?

しかも添付ファイルを付けてそこそこの長文で!

上司は他セクションとの関係もあるので、あなたが思う以上に日々多くのメールが来ます。

それでも忙しいとはいえ、すべてのメールをしっかり目を通すのは上司の義務です。

しかし、あなたの相談内容が上司の優先順位のトップに来るとは限りませんし、そもそもメールの内容だけで「あなたが伝えたい意図が正確に伝わっているわけではない」のです。

これは上司の理解力の有無とは関係ありません。

部下から詳しい説明を聞いて、はじめて理解できることが往々にしてあります。

もし上司からメールの内容についてリアクションがなかったら、内容をもう一度頭の中で整理した上で、自分から上司に直接話しましょう。

これがスピーチの練習になるのです

上司へ口頭での報告例

例えばあなたがプロジェクトを進めるうえで、上司に決済を仰ぎたいときは以下のように報告すると効果的です。

↓報告の一例です。

 

「新プロジェクトの協力会社選考の件ですが、メールした見積りは見ていただけ たでしょうか?」→①何の件か主題を伝える

 

「私は、B社がいいと思います。」→②結論を先に伝える

 

「なぜならばB社は納期が早い上、見積りが一番安かったからです。B社とは初 めての取り組みになりますが、担当者も信頼できる人物です」→③理由を言う

 

「B社で進行してもいいでしょうか?」 →④指示を仰ぐ

 

上司は、①主題、②結論、③理由の順で話を聞いて、あらためてメールで見た内容をしっかり理解できるのです。

メールだけでは判断できないことも多いです。つまり、面と向かってのコミュニケーションによって部下の言葉が判断できたりします。

本来部下は「自分の業務の進めやすさ」を考えるのに対し、上司は「チームの成果と採算」を最優先させます。立場によって当然判断基準が違ってきたりするのです。

スピーチは、相手に伝わって行動を起こさせ、人に影響与えるものでもあります。

ですから、日常業務でも大切なことはメールだけで終わらせず、必ず会話をしてみましょう。

それが伝わるスピーチ練習につながります。

自分の意見が認められた時の感覚は、スピーチをしてうまく話せた時の充実感に似ているのです。

次の会議まで提案を持ち越さない

仕事をしていると、いいアイディアが浮かんだりします。その中には、たちまちの業務改善に役立つことがあったりもします。

そんな時、多くの人は「来月の会議の時に提案しよう」って考えがちです。

しかし、あえて来月まで寝かすのはやめましょう。

来月の会議では時間が押してしまい、あなたが提案する時間が無くなることもあります。

そもそも提案することさえ忘れてしまうことがあります。

ですから単なる思いつきの意見ではないのであれば、さっそく上司に話してみましょう。

自分の思いついた意見をスピーチするわけですから、熱の入り方が違います。

内容によっては、「おっ、いいね、やろうよ」「さっそく企画案をまとめてくれ」ってことにもなります。

タイムイズマネーです。時代は刻一刻と変化しています。

いいアイディアを寝かせていても利息は付きません。

トラブル回避方法

仕事をしている以上、クレームはつきものです。よくないのは、個人が情報を抱え込むことです。大クレームになって大事(おおごと)にならないためには、早く伝えることに越したことはありません。

報告が遅くなればなるほど手を打てなくなります。

クレームは時系列で問題を整理した上で、早々に上司に報告しましょう。

その時に対応策も伝えられれば、なおいいです。

これもまたスピーチと共通することです。怒られるのは嫌なので、報告の時に緊張もします。

人間ですから当然ミスはあります。ミスをどうリカバリーするかが大切なのです。

上司は話したい時にはいないもの

勇気を出して上司に「スピーチ練習」しようとしても、上司が出張で不在のこともあります。なおさら普段からのコミュニケーションが大事です。

声をかけるのは「上司から歩み寄るのが当たり前じゃないか」と考えがちです。

しかし現実は違ったりするのです。上司も部下から相談されたり、報告をされるのを待っています。

部下にとって一番言われちゃいけない言葉は「俺は聞いてない」です。

【まとめ】

今回は普段の職場でのスピーチの場数を踏むために、報連相のあり方について取り上げてきました。

スピーチ力アップのために、上司はとことん使いましょう。何回も報連相を繰り返していくと自然にスキルアップしてきます。

慣れないうちは上司から、

「何が言いたいんだ?」

「考えてから言ってくれ」

「オレにどうしろというんだ?」

「で、君の意見は?」などと言われるかもしれません。

なぜなら上司は、内容がしっかり理解できないと判断ができないのです。

身近な上司を使って、伝わるプレゼンをする

それが報連相。

スピーチ克服にはとても役立つ練習方法なのです。




この記事を書いた人

 

 

 

 

 

モリー(森川じゅいち)

高校時代に独自の方法であがり症を克服。

上場企業の現職マーケティングマネージャーとして、プレゼン・プレス発表をする傍ら、話し方講師として悩める人たちをサポートしています。

聴衆2000人のスピーチ実績あり。

大阪で創業40年続く「上六話し方教室」谷口政明代表に師事。公認インストラクターとして活動しています。

4人家族+甲斐犬。

スポーツをこよなく愛する53歳のおっさん。あがり症を克服しても、人見知りなのは直っていません。

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