朝礼でのスピーチ

朝礼スピーチが原因で転職を決意する前に読んでほしい記事

2020年12月27日

こんにちは。スピーチ講師の森川じゅいちです。

スピーチが苦手の人の多くは「朝礼」がネックになっています。

「週に一回、朝礼スピーチの機会があって仕事を辞めたい」と、人前に立つ頻度が多くて悩んでいる人もいるくらいです。

確かにそんなに頻繁にスピーチしないといけないのは苦痛ですよね。

当番制で事前に話すことがわかっているのならまだしも、その場で当てられて即興スピーチをしなきゃいけないのであれば、それこそ胃が痛くもなるってもんです。

人によっては吐き気すらします。

いっそのこと朝礼のない会社に転職しようかと考えますが、家族のことを考えればそう簡単にできるものでもありません。

今回は朝礼から逃げたいあまり、転職しようと決意する前にどう考えていったらいいかについて触れます。

朝礼スピーチが嫌で転職する前に実践してほしいこと

「会社の人が趣味や特技・休日の過ごし方をスピーチするけど、そもそも自分にはそんな話すような話題が見つからない」という人がいます。

これはとても厳しい言い方になりますが、あなた自身の「リサーチ不足」です。

話す内容を考える時間と自分に向き合う時間がなさすぎます。

本気になって必死に探せば、必ず自分だけの話題があるはずです。

例えば趣味でアニメが好きな人もいるでしょう。

そんなこと朝礼で話したらオタクと思われて笑われるかもしれない、と不安になるかもしれません。

僕はそんなことはないと思います。

アニメがオタクだけの世界なら、「千と千尋の神隠し」や「鬼滅の刃」があれだけ大ヒットになるわけがありません。

それが恥ずべき趣味なら、ヒットが高じて「聖地巡礼の旅」など行われるはずもないでしょう。

アニメも文化だと思います。

僕らよりもはるかに情報を持ったマニアックな「専門家」から、ちょっとレベルを落とした情報を知れるだけでも「へぇ~」とためになります。

会社の風土として話題として許されるなら、そんなことをスピーチの題材にしてみてはいかがでしょう。

これは、アニメだけに特化したことではありません。

あなたが得意とすることや趣味を話してくれるだけでも人の役に立ちます。

さらには聞き手全員が納得する話題なんてこの世にはありません。

一部の人に向けたメッセージで十分です。

一人の心に刺さらなければ、複数の人になんて届きませんからね。

僕のツイッターでフォローしている「どぅさん」が、スピーチが嫌で転職を考えている人に向け的を得てることをつぶやいていました。

「人間関係の悩みは転職してもつきまとう」

「嫌で逃げていても考え方を変えないとまた同じ状況になる」

引用元:どぅさん

世間では朝礼を必要と感じている人が82%もいる

朝礼の実態調査結果

株式会社コミニケ出版が、1,533人から回答を得た「朝礼アンケート調査(2019年8月~9月)」を公表しています。

それによると、「65%の会社が朝礼を実施している」「”朝礼の頻度が毎日”は71%」

といったアンケート結果になっています。

業種によって頻度は違うものの、結局転職したとしても朝礼がある可能性は高そうです。

したがって在宅勤務か完全フレックスタイム制を導入している会社を選ぶしか方法はないですね。

夜間勤務を選んだとしても、それこそ「夜礼」があるかもしれません。

驚くべき結果

さらに先ほどのアンケートでは、「朝礼の必要性を感じるか?」の問いに対して、

「”必要”・”とても必要”と回答した人」が57%

「ないよりあるほうがいい」は25%

引用元:株式会社コミニケ出版

以上のような結果になっています。

朝礼を行っている企業に勤務している人のなんと82%の人が「朝礼が必要」と答えているのです。

僕自身もこの結果を見てびっくりしました。

これからの朝礼のあり方

企業によっては毎回大声で社歌を歌わせられたり、社訓を大声で叫ばねばいけない、とさながら軍隊的形式をとっているところもあるかもしれません。

確かにそれは苦痛です。

それが毎日行われるのであったら僕も転職を考えます。

朝礼より以前にその社風が合わないかもしれません。

会社の方針や意思統一を図るために朝礼は必要なのですが、近年では「コミュニケーションや社員教育の場」として注目されるようになってきています。

それが先ほどのアンケート結果にも表れてきているのでしょう。

時代とともに朝礼も変化していきます。

それでもかたくなに軍隊のような朝礼をし続ける会社であったら、その時は転職を考えるのも一手でしょう。

それまでにコミュニケーションの手段として朝礼スピーチを克服し、あなたのスキルアップを図ってからでも遅くはありません。

朝礼スピーチからは逃げずに、それに「向き合う姿勢」が求められてきています。

管理職やリーダーを目指すあなたには、スピーチ力が必要になってくるからです。

朝礼スピーチが嫌な2大理由は「緊張してしまう」、もしくは「話題が見つからない」から。

話すテーマの見つけ方を知り正しい練習を行えば、頭が真っ白になって話せなくなることもなくなってピーチ克服に近づけます。

まとめ

サラリーマンである限り、ほとんどの会社では規模が違えど朝礼は行われます。

朝礼で順番に回ってくるスピーチを大歓迎する人はごく少数です。

みんな誰しも、人前で話すのは苦痛に感じています。

ですから朝礼が嫌で転職を考えることを選択肢として考えることを否定はしません。

ただし、先ほど紹介したうつ病を乗り越えた「どぅさん」のツイートがすべてを物語っています。

大事な言葉なのでもう一度言います。

「人間関係の悩みは転職しても付きまとう」、「嫌で逃げても考え方を変えないと同じ状況になる」

まずは朝礼の話題探しを真剣に取り組んでみましょう。

その結果どうしてもダメであればしょうがありません。

ただしそれは朝礼スピーチに対してあなた史上最大の努力をしたと、考え方を変えてチャレンジした場合だけだと思うのです。

【追記】朝礼川柳というものがある

令和2年度の第7回朝礼川柳トップ100が発表されています。

時代を反映した面白い句も紹介されているので、興味のある方は見てください。ここでは応募総数6,399句のうち、大賞と特別審査員賞の作品をご紹介しておきます。

👑大賞

「三蜜を 避けて心は 密な朝」

引用元:朝礼川柳 ナンさん

👑特別審査員賞

「後進の ためにちょっぴり 噛んでおく」

引用元:朝礼川柳 ちゅんすけさん

心がほっとするいい句ですね。

朝礼スピーチは、コミュニケーション力を磨く場です。

もちろん自分のコミュ力アップのためにすることですが、相手があってこそ初めてスピーチは成り立ちます。

聞き手全員に対して話すというより、スピーチでは「誰か一部の人」を想定して話をしてみましょう。

少しは気が楽になり、肩の力も抜けてきます。

さらにはスピーチはあなた発信の一方通行ではなく、聞き手が言葉を発しなくても自然に双方向の対話になってくるのです。

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森川じゅいち

高校時代に独自の方法であがり症を克服。

上場企業のマーケティングマネージャーとして、プレゼン・プレス発表をする傍ら、プロ講師として悩める人たちをサポートしています。

聴衆2000人のスピーチ実績あり。

大阪で創業43年続く「上六話し方教室」谷口政明代表に師事。
公認インストラクターとして活動しています。

プライベートは妻、息子2人、甲斐犬(♀)の5人?暮らしです。

スポーツをこよなく愛する54歳のおっさんで、私自身あがり症を克服しても、人見知りまでは直っていません。

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