こんにちわ。スピーチ講師の森川じゅいちです。
カラオケだったらマイクの使い方に慣れているけど、「スピーチの時マイクはどのように持ったらいいですか?」と生徒さんから時々質問を受けます。
ある時スピーチ塾に来られている生徒のYさんが、上司から「スピーチする時にいきなり歌い出すんじゃないかと思った!」とマイクの持ち方を指摘されてショックを受けたことを話されていました。
そう、スピーチでマイクを持つ機会が少ないとどう持っていいかまで気が回らないのです。
ということで今回はスピーチ時の正しいマイクの持ち方を解説しています。
これを読めばスピーチやプレゼン時でのマイクパフォーマンスもばっちりです。
すぐに頭に入れちゃいましょう。
スピーチでOKなマイクの持ち方6選
会社や学校では正しいビジネスマナーは教えてくれても、マイクの持ち方までは教えてはくれません。
ということで今日はベストなマイクの持ち方を習得しましょう。
スタンドからマイクを外してみよう
スピーチで人前に出た時には、マイクがスタンドに固定されているケースがほとんどです。
そんな時は、まず落ち着いてスタンドからマイクを取り外しちゃってください。
その理由は以下3つです。
- 自由に動ける
- 体がその場所に固定されないので硬直しない
- マイクの高さ調節は時間がかかってアセる
マイクを使ってスピーチをすることは非日常行為なので、いつもより緊張度が高まります。
そんな時固定されたマイクの前で話すと、体の身動きが取れないので硬直してガチガチになります。
しかもマイクの位置があなたの身長に合っていないことが多いので、調整するのも時間がかかって焦ります。
調整をあきらめて無理な姿勢で話をするので、スピーチに集中することができません。
ですから、落ち着いてスタンドからマイクを取り外して話してみましょう。
話すまでの自然な間(ま)もできるので、聞き手からはあなたがこの場を仕切っていると認知されます。
マイクは必ず片手で持つ
女性によく見られるのですが、丁寧な気持ちが出るがあまりマイクを両手で持つ人がいますが、必ず片手で持ってください。
両手で持ってもかわいくとも何ともありませんよ。
両手を使うと聞き手には弱々しく感じられ、あなたの存在自体も小さく見えてしまうのです。
すぐに直しましょう。
グリップの中央部を持つ
さてマイクのどの部分を持ったらいいかですが、グリップの中央部分を握ると安定します。
マイクはヘッド部分が少々重いので、重心を考えた時にはちょっと前寄りに持った方がバランスがいいかもしれません。
あまりぎゅっと力を入れずに包み込むように持ってみましょう。
マイクの角度の基本は45度
マイクの持ち手(ポール部)を下に延長させた角度が、床に対して45°くらいになるのがいいでしょう。
上記写真の女性が持っているマイクの角度を参考にしてみてください。とても自然な感じになります。
そしてマイクを持っている手の脇は少し締めてみてください。
これにより不思議とマイクの位置が安定します。
マイクには指向性がある
マイクのヘッド部分には指向性があります。
指向性とは声を拾いやすい方向があるということです。
マイクヘッドの真横に向かって声を出しても音は拾いにくくなるのです。
基本的に声を拾いやすい位置は、マイクヘッドの頂点(てっぺん)です。
マイクの持つ角度を45°にするとちゃんと声を拾いやすい方向に合ってきます。
力んで話さなくてもマイクがちゃんと声を拾ってくれるのです。
口から少し距離を空ける
マイクヘッドが口と近づきすぎるとハウリング(キ~ンという耳をつんざく音)の原因にもなります。
マイクと口は5cmくらい距離を開けたほうがいいです。
十分声を拾ってくれます。
最近はウィルス感染の影響もあって衛生面も考えれれるようになりました。
マイクが口についていると気持ち悪く感じるようになったのです。
これまでクラブのDJやMCをやっている人は、あえてマイクヘッドを口につけて話をする人もいたのですが、近年の感染防止の観点から衛生面にも気を使われるようになりました。
スピーチでNGなマイクの持ち方3選
地面に対してグリップが平行だとカラオケになる
冒頭で「歌を歌い出すのかと思った」と上司に言われたYさんのマイクの持ち方は、カラオケスタイルが原因でした。
マイクのグリップ(ポール部)の角度が床に対して平行であったため、上記の写真のように歌うスタイルになってしまったのでした。
マイクのエンド部分が聞き手からは見えないように持ってみましょう。
落ち着いたスピーチスタイルに変わります。
ヘッド部は手で触らないようにする
マイクはいろんな人が使うので、衛生面を考えた時にはヘッド部分は素手で触りたくないものですね。
というか、マイクを持つ時にヘッド部分を触るとハウリングの原因にもなります。
聞いている人も不快になるのでやめておいた方が無難です。
マイクのしっぽの部分は持たない
マイクを持つ時に、極端にグロップのエンド部(しっぽ)を持つ人がたまにいらっしゃいます。
マイクは当然重量があるため下の方を握るとグラグラして安定しません。
先ほど書いたようになるべく中央部を持つようにしましょう。
また、コードのあるマイクだと線が邪魔になります。
まとめ
今回はスピーチのマイクの正しい持ち方について書いてきました。
これらの方法は今日からすぐに取り入れられるのですぐに実践してみてください。
あなたのスピーチが即効で変わりますよ。
また可能であれば、スピーチをする前に実際に使うマイクに触って慣れておくとベストです。
それにより本番であたふたすることがなくなります。
最近ではカラオケに行って歌を歌わずに、マイクを使ってプレゼンやスピーチの練習をする人も増えてきたようです。
カラオケに行くことはとてもいいスピーチ練習になります。
使うマイクの種類は違ったとしても、マイクに慣れることはパフォーマンスアップにつながるんです。