スピーチのテクニック

スピーチで聞き手を惹きつけるには、最初の一言で決まる

2020年11月17日

スピーチでは第一声で何と始めたらいいか悩むことはありませんか?

スピーチは最初の20秒が、聞き手にとってあなたの話を一番聞いてくれる時間帯と言われています。

ここでハートをつかまないと、聞き手は別のことを考え始めてしまい、その姿を見たあなたの緊張度も余計にアップしてしまいます。

ですから、最も注目を集められる冒頭で「話すのは緊張しています」と”緊張しい”をカミングアウトするのは非常にもったいない!

聞き手とっては、そんなことは聞きたくもないのですから。

今回この記事では、惹きつけるスピーチをするために最初をどうするかについて書いています。

少しレベルは高いかもしれませんが、ここをクリアするとスピーチマスターの仲間入りができます。

効果的なやり方で聞き手の注目を集めよう!

大事なことなので何度も言いたいのですが、あがり症は相手に熱心に聞いてもらえれば克服できる!

そのために惹きつけることは最重要なのです。

その中でも聞き手が予期しない言葉で始めることは、もの凄くインパクトがあります。

インパクトがあるだけに難易度は高くなります。

この方法は、ちょっと間違ってしまうとスベってしまう可能性がありますが、成功した時の聞き手の満足度は最高になります。

念のためグーグル検索で「スピーチ インパクト 切り出し方」で調べてみたのですが、これだ!っといったものは見当たりませんでした。

ただその中でもちょっと面白いな、と感じたのは冒頭を外国語でしゃべれば注目されるといったものが紹介されていました。

でも注目されたそのあとを続けるのが相当に難しい・・・。

あなたが人前でスピーチする機会が一番多いのは、会社での朝礼です。

しかし朝のあわただしい時間帯に、英語でチャレンジすることは避けたほうが無難かもしれません。

ではどのようにやったらいいのでしょうか?

具体的に事例を2つ挙げて紹介します。

【惹きつければ、そのスピーチの9割は成功!】筆者が聞いて面白かったスピーチ実例

あれは僕が新卒入社した4月、同じスポーツ業界で働くライバル会社の新入社員、全員が集まる会合がありました。

会の最後には競合会社の男性社員が、新人200人を代表して「新入社員の抱負」をスピーチしました。

だれもが新社会人としての熱い思いを語るのだろうと想像しますよね。

しかし彼はステージに上がるや、しばらく間(ま)をとったのち、全く想像とは違う言葉を発したのです。

「僕は野球が大好きです。

初めて親にグローブを買ってもらったのは幼稚園の時でした。

そして初めて自分のバットを振ったのは中2の時でした。」


そのあと当時CMで流行っていた野球メーカーを真似して、「Jack has a bat and two balls.」(ジャックの下半身には1本のバットと2個のボールがついている)とジェスチャーをして終えたのです。

そうです、これは完全に下ネタです。

(この意味わかりました?)

しかし場内は大爆笑!とても短いスピーチでしたが大いに盛り上がりました。しかも下品なイメージは全く皆無でした。

予期もしない言葉自体もインパクトがありましたが、彼の話す「間」「スピード」「トレンドの取り入れ方」、すべてが絶妙でした。

スポーツ業界で働く新入社員のハートをわしづかみにしちゃったのです。

これを見ている女性の方がいたらすみません。しかし予期しない言葉を発するとはこのことでしょう。

▼なんと当時のCMを探したら、YouTubeにありました! 

出典元:【CM】SSK

彼の新入社員スピーチを通して言えることは、この集まりがスポーツ業界で働く新人を相手にしていることなので、みんな興味がある内容だったことです。

それだけに、予期しない言葉ではじめても受け入れられることができました。

「共通の話題」を選ぶこと。これが大切です。

【独り言から入って惹きつける】筆者が使って成功した事例

僕は高3の時「あがり症」を独自の方法を見い出して克服できるようになりました。それからはというと、緊張はするけど何とか話せるレベルになりました。

そしてスピーチには力があり、人を惹きつけることができる!と確信したのは、それから10年もたった後のことになります。

それは28歳の時でした。同級生が結婚ラッシュになった頃です。

ある日、大学時代の友人「健一」から結婚披露宴の招待状が届きました。その中にはなんと「当日は友人代表のスピーチをお願いします」と書いたしおりのようなものが入っていました。

はじめての結婚式・友人スピーチをどう乗り切る?

健一から事前に聞いた話だと、披露宴の参列者は100人くらいだそうです。

あがり症を克服したとはいえ、そんな大勢の前で話すのはとても気が重くなりました。友人スピーチを受けるかどうかとても悩みました。

そして悩んだあげく、ついに披露宴の一か月前に覚悟を決めて友人のためにスピーチをする決心をしました。

それからはというもの通勤電車の行きかえりでは、ずっと何を話すかを考えていました。

「スピーチ文例集」という本を初めて買ったのもこの時です。

家に帰ってその本を読みました。そこにはTPOに合わせたスピーチの文例が載っています。

単純に、その友人の結婚式スピーチ文例の書いてある通り、〇〇君のところに健一(新郎の名前)を当てはめればいいだろう、と思ってましたが、出来上がった原稿は”ひとごと”のようで全く面白くない内容です。

もう、その本使うのやめました

他に紹介されている文例にあてはめてみても全く同じことでした。

そこで、いっそのこと本なんて参考にせず、「自分で考えて、自分の言葉で伝えよう」と方向転換したのです。

彼との学生時代のエピソードもずっと考えましたが、職場結婚のため出席者の多くは会社関係者です(彼は大学卒業後、HONDAのグループ会社に就職していました)。

自分にとってはじめての結婚式でのスピーチだったため、無知ゆえの強さで全く常識的な定型文を使わないことにしました。

思い出したのは、新入社員の時に聞いたライバル会社の新入社員スピーチです。

つまり、間、話すスピード、流行(時事問題)の取り入れ方です。

かなり昔のことでうる覚えですが、以下のような話の構成にしました。

スピーチ本番で話した内容

実際に話した冒頭部分と内容はこちらになります↓

”HONDAがF1から撤退を決めました。F1をよく見ていた者としてもとても悲しい限りです。
あっ、申し遅れました。私、健一君の大学時代の友人でモリーと申します。

(中略:くわしい新郎のエピソードは割愛)

そうです健一君は、名前が示す通り健康一番、強い体と優しい心を持ち合わせた人物です。その上とても一途な性格です。たとえHONDAがF1から撤退しても、彼は奥さんとHONDAという会社をずっとそのまま愛し続けるでしょう。

本日は新郎新婦、並びにご両家の皆様、ご結婚本当におめでとうございます!”

内容としては、そんな感じだったと思います。

当時、HONDAがF1から撤退したのがニュースで話題になっており、彼の勤務先にも少なからず関係がありました。

そんなこともあって、冒頭から友人のあいさつとは全く予期もしない言葉で始めちゃいました。

勤務先のネガティブなニュースを彼のポジティブさに置き換えたかったのです。

今考えると、お祝いの席でよく「撤退」なんてNGワードを使ったものですわ(汗)

披露宴が終わって

健一と顔を合わせて話をすると、開口一番「主賓のスピーチよりよかったよ!」と言われました。思えば過去に経験のなかったような拍手があった気がします。

スピーチ文例集に頼らず、一生懸命自分で考えてよかった!と思いました。原稿も何度も書き直して練習した成果も報われました。

実は話すことによって人から喜ばれる「スピーチの力」を感じるようになったのはこの時からなのです。

スピーチ嫌いやあがり症を克服してあなたに感じてもらいたいのは、スピーチをすることによって人を感動させることができるのです。

それを一度味わうと、これまで緊張してつらかったことがウソのように感じられます。

【まとめ】

きっかけさえできれば、あがり症は必ず改善に向かうことができます。

そのためには、スピーチでの冒頭部分は最も気を使わねばなりません。

聞き手の注目を一番集めるのも冒頭です。

ですから「人から見られている」と思うのではなく、「自分から見てやろう」と意識が変わるだけでスピーチは変わってきます。

あがり症で悩んでいる人たちは、実際は目立ちたがり屋さんが多いのも事実です。

まずはだれか一人に刺さるスピーチが出来さえすればいいのであって、万人受けする素晴らしいスピーチをすることなど考える必要はありません。

そのことにについては、別記事に書いています。よかったらのぞいてみてください。

その記事はこちら
スピーチが上手くなるには、笑いをとることではない

続きを見る

スピーチの効果的な話し出し方にはいくつかのパターンがあります。

どのパターンにも共通して大切なことは、聞き手にとってその話に接点がありそうかどうかです。

極端に例えるなら、菜食主義者ばかりの集まりで「おいしいステーキの焼き方」を話しても全く聞いてもらえませんよね。

集まるメンバーの顔を思い浮かべたうえで、話し始めの言葉を選定する必要があるのです。

会社の朝礼であれば、聞いてくれるメンバーの顔ぶれを思い浮かべてみましょう。

聞き手のことを考えると、話す内容に変化が出てきます。

そう思えたら惹きつけるスピーチに近づいています。


この記事を書いた人

 

 

 

 

 

モリー(森川じゅいち)

高校時代に独自の方法であがり症を克服。

上場企業の現職マーケティングマネージャーとして、プレゼン・プレス発表をする傍ら、話し方講師として悩める人たちをサポートしています。

聴衆2000人のスピーチ実績あり。

大阪で創業40年続く「上六話し方教室」谷口政明代表に師事。公認インストラクターとして活動しています。

4人家族+甲斐犬。

スポーツをこよなく愛する53歳のおっさん。あがり症を克服しても、人見知りなのは直っていません。

このブログに対するご意見や要望についてコメントいただければ、「緊張した時に効く名言集」を無料プレゼントしています。

お気軽にご連絡ください。

 

 

スポンサーリンク

-スピーチのテクニック
-,

© 2022 スピーツblog Powered by AFFINGER5