スピーチのテクニック

スピーチが上手くなるには、笑いをとることではない

2020年12月14日

あなたはスピーチで笑いを取りたいと思いますか?

先日、50代のあがり症に悩むKさんとお会いして話をする機会がありました。

中学生のある日をきっかけに、授業での「本読み」が原因で声が上ずるようになったといいます。

その時、みんなの視線が気になって、締め付けられるように苦しくなったそうです。

今でもスピーチは嫌だけど、話しながらも笑いを取りたいとおっしゃってました。スピーチでの悩みを抱えている方には、相手のことを考えられるサービス精神のある方が多いのが特長です。

しかしスピーチで笑いを取ることが最終目標でしょうか?

答えは「ノー」です。

スピーチで笑いを狙う必要は全くありません。

今回はKさんの事例を挙げ、その克服のポイントを2点お伝えします。

あがり症に悩むKさんの例をあげて、その克服法を解説する

Kさんは、社会人になってからも大勢の前で話すことが嫌いでずっと避けてきたのですが、ついにPTAの役員をしなければならなくなり、いよいよスピーチから逃れられない経験をされています。

普段は個人事業主として家庭教師をされているので、1対1で済むケースが多く、仕事上で緊張する場面はなかったそうです。

ただし大勢の前がダメ。


社会から逃れたい一心でサラリーマンにはならなかったものの、地域コミュニティのつながりまでは避けて通れなくなりました。そのためKさんは、心理学を習ってロールプレーの練習もされていました。

スピーチを克服するために場数を踏むことの大切さを認識しつつも、失敗の場数はしんどいと話されていました。

そのお気持ちよくわかります!

Kさんのグループスピーチを聞いてみると

8人参加のトーク会でKさんのスピーチを3種類聞きました。とても積極的に話をされ、肩の力も抜けておりとてもいい感じです。

顔もこわばることなく、終始笑顔も見られました。

Kさんがご自分の「スピーチ体験談」を話される中で印象的だったのは、

「人が好き。人前に立つのは嫌だけど、どっかで目立ちたい」

「話している最中に、人を笑わせたいと思う」とおっしゃていました。

これまでウケをねらって外すことがあり、逆にウケ狙いじゃないほうが笑ってもらえた時が多かった、と回想されています。

さらには友人の助っ人としてライブハウスでのキーボード演奏にしぶしぶ出演したはいいけれど、「予想外の満員」であがってしまいミスをした。

演奏が終わった後で知り合いの観客から、「ミスしたなんてわからなかったよ」と言われたものの、後日ご丁寧に配られたDVDを見てミスが明らかにわかってショックを受けた、そんな経験もされています。

あがらないために、飲めないお酒を飲んでまでして臨んだのに・・・

このスピーチを聞いて感じたこと

あがり症を誘発する「書き言葉」

Kさんが、あがり症を自覚したのが中学の授業の「本読み」。これは多くの方が緊張を意識するきっかけになっています。

われわれ日本人は、小学校から「話し言葉」と「書き言葉」を習ってきました。小学校から作文をする時には「書き言葉」を書くのですが、それをそのまま言葉で話すこと自体が至難の業と言えます。そもそも日常の「話し言葉」ではないからです。

子供のころから「超難易度のナレーションをやれ」と言っているようなものです。

苦手で当然なわけです。

ですから、大人になってまでイヤな本の朗読の練習なんてする必要はありません。

将来ナレーターになるわけじゃありませんから。

ただし、仕事上では「用意された原稿がある司会」を任されることがあります。

その文面はたいてい作文調の「書き言葉」で書かれていることが多いです。ですからうまくしゃべれません。あがってとてもぎこちなくなります。

その時は、そのまま原稿を読むのではなく、可能な限り「話し言葉」に赤ペンで修正を入れて話しましょう。

不自然さが取れて堅苦しさもなくなります。

一字一句文面通りに読まなくてもいいか、一応主催者にお伺いは立ててくださいね。

本読みであれば子供への読み聞かせが効果的

あなたにお子さんがいれば、子供を寝かしつける時に絵本を読んであげた経験があるかと思います。

「それ本の朗読じゃないか!」と突っ込んでください。

絵本読みが朗読と大きき違うことは、子供に対しての「語りかけ」になっていることです。安心して子供が寝られるよう、本を通しての「会話」になっていることがポイントなのです。

そもそも子供に対して緊張もしませんから、あがることなく絵本が読めます。お子さんのいるご家庭であればさっそくやってみましょう。

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緊張しいの特徴

Kさんは人が好きで一緒にいる人を楽しませたいサービス精神も旺盛な方です。しかも人の気持ちに敏感で、頼みごとをされれば嫌でも応えてあげたい心の持ち主です。

それゆえ、人前で目立ちたいと思っているのがホンネです。

ですから、社交的の良さを生かすためにも、人前で話すことの「成功体験」が増えればあがり克服の糸口がつかめ、Kさんの幸福度もアップしてくるのです。

あがり症に悩む人と会って話をすると、「人目は気になって緊張するけれど、話したい、目立ちたい」と思っている人が実は多いのです。

Kさんがあがり症を克服して、自信を持ってスピーチできる2つのポイント

1.話し方の型を身につける

Kさんのスピーチを聞いていて気になったのは、そのサービス精神から、「いろんなことを伝えたい」という気持ちが先立って、話が長い割には何が言いたいのか、聞き手に伝わらない点でした。サービス精神が旺盛なことはとても良いことです。

このような場合は話す手順をしっかり習得すればすぐに改善が見られるでしょう。

スピーチは短くてもいいから、

①まず主題を伝えたうえで、②次にその内容を話す。③最後にもう一度主題を伝えてまとめる。

この手順を確認した上で話せば、相手にしっかり伝わるスピーチになります。

聞き手に伝わるものになれば、相手の反応が変わってくるので自信につながります。

2.スピーチ中、好意的に聞いてくれる人を見つける

Kさんがスピーチをしている時、「講師」の方ばかりを見て同意を求める感じが見うけられました。

このような練習の場であるトーク会ではいいのですが、実際のスピーチの時には講師はいません。

ですから聞き手の中であなたのスピーチを好意的に聞いてくれる人を見つけることが大切です。

スピーチ中にどこに目線を向けたらいいのか悩むのは、あがり症克服に近い段階と言えるでしょう。

もっと緊張してしまって話せない人は、目線を人と合わせられません。

聞き手の中には、好意的にうなずいている人がいるものです。そういう人を見つけられただけでも安心します。スピーチのやり方を知ったうえで、成功事例を増やせば大きく変わってくるのです。

僕個人の意見としては、ウケを狙って話をしても思い通りに笑いを取ることは、なかなか計算通りにはならないと思っています。

Kさんのスピーチ事例にあるように、狙っていない時のほうがウケることが多いのが実情です。

そもそも面白いスピーチは”ウケる話”ではないのです。聞き手にとってためになることを話すことが面白いトークのはず。

大爆笑トークは、お笑い芸人に任せておきましょう。

ですからあがり症を克服してスピーチが上手くなりたい人にとって、無理に笑いを取ろうとすること自体不要なんです。


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この記事を書いた人

 

 

 

 

 

モリー(森川じゅいち)

高校時代に独自の方法であがり症を克服。

上場企業の現職マーケティングマネージャーとして、プレゼン・プレス発表をする傍ら、話し方講師として悩める人たちをサポートしています。

聴衆2000人のスピーチ実績あり。

大阪で創業40年続く「上六話し方教室」谷口政明代表に師事。公認インストラクターとして活動しています。

4人家族+甲斐犬。

スポーツをこよなく愛する53歳のおっさん。あがり症を克服しても、人見知りなのは直っていません。

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