いざスピーチをしなければならなくなった時、原稿を作らなきゃとばかりに紙とペンを取り出したはいいけれど・・・。
うーん、なかなかペンが進まない。
起承転結にしなきゃ。
ストーリー仕立ては?
オチは作るの?
書き始めたものの、冒頭部分が手紙の文面みたいで堅苦しい~(汗)
一向にノートは白いまま・・・・。
今日はまだやらなくてもいいかっ!
こんなふうに原稿作りを深く考えすぎて自分でハードルを上げてしまい、ますます難しいものにしてませんか?
ということで今回は、原稿を見ないでもうまくスピーチができる方法をお伝えします。
それは誰もが使ったことのある「ポストイット」を用意するだけ!
これは即興スピーチにも対応しています。
さあ、スピーチのハードルを下げていきましょう。
ポストイットを使えば原稿を見ないでスピーチができる
以前に書いたブログでは「業務連絡も短いスピーチだ」とお伝えしました。
その長さも30秒から1分間ほどでしょう。
しかもビジネスパーソンが行うスピーチといってもだいたいが3分以内がほとんどです。
ですから3分スピーチは、1分の短い業務連絡や伝達事項を3部構成にするものだと思ってください。そんなシンプルな考え方でいいんです。
ということで1分間の業務報告を例にスピーチ原稿を作らずに話す方法をお伝えします。
そこでポストイットが大活躍します。
ポストイット作戦の具体的方法
週初めのミーティーングで先週の業務連絡をしなければいけない場面があります。
そんな時いちいち原稿なんぞ作ってられません。
そもそも練習するなんても時間もありません。
話す時に緊張してしまうのは、言うことが明確になっていない時に起こります。
自分が発表する番を待っているまでが、一番ドキドキします。
その場で自信をもって、自然に相手にわかりやすく伝えられる方法を紹介します。
それは、慣れるまではポストイットを使う方法なんです。
ポストイットを利用すれば話す構成を簡単に作ることができます。
例えばメーカーに勤務している営業マンが、朝のミーティングで先週の業務報告をすると仮定してみましょう。
以下、オレンジ色背景をポストイットと思って見て下さい。
まず6枚のポストイットを話す順番のキーワードとして手帳に貼ります。
①ライバルA社の状況
②店頭でセール
③いつ
④どこで
⑤結果
⑥当社の対策
▼上の6枚をつなぎ合わせて話すと、以下が営業マンの報告になります
ライバルメーカーA社の状況です。
40%OFFの店頭割引セールを開始しました。
割引セールを開始したのは、10日前からだそうです。
東京都内にある令和販売さんという取引先の担当営業から報告があって、A社が値引きを入れていることがわかりました。
先週の土日、令和さん店頭のA社商品の売上は先週対比300%と大幅な伸びを示しています。
一方我が社の商品はそれが原因で先週対比50%ダウンともろに影響を受けています。
令和さん以外の店頭でもセール価格で売られているか、現在調べています。
我が社の商品は、今月店頭での消化が芳しくなく、さらにライバルA社がセール価格で販売しているので早急な対応が必要です。
プロモーションはすでに予算がないので、値引き対応すべきと思います。
以上、ライバルA社の状況をお伝えしました。
以上のような業務報告なります。
忙しい業務中に文章にして原稿を作ることは難しいです。
作ったとしても原稿の棒読みとなり、下をずっと向いて話していては自然でわかりやすい報告(=スピーチ)にはなりません。
そのためには話したいキーワードをポストイットに書いていき、それを話す順番に並べる。
各キーワードについての詳しい内容は、あなたの頭にしっかり入っているので忘れようがないので話せます。
話しながら、順番にそのポストイットをはがして捨てていくイメージです。
次に話す内容は残っているポストイットなので、次に何を話すのかわからなくて頭が真っ白にはなりません。
ポストイット作戦を続けていくと次第に慣れていき、いずれポストイットも不要になります。
その時は手帳にキーワードを箇条書きするだけで、ポストイットをイメージして話せるようになります。
ポストイットで原稿を見ないで話すポイント
上記のポストイットスピーチには、さらに大きなポイントが4つあります。
それは、
①話す時は最初に必ず主題を告げることです。
それによって聞き手は、受け入れ態勢を作って話を聞いてくれます。
上の例でいうと、「ライバルメーカーA社の状況です」にあたります。
これを言った後、若干の「間」を取ると聞き手もメモを取りやすく効果的です。
②長い文章ではなく、短い文にして一文一文言い切ること。
「、」ではなくしっかり「。」をイメージしましょう。
自信を持って話している感が相手に伝わります。
③自分の意見をしっかり入れると単なる報告ではなくスピーチになります。
上の例では「値引き対応すべきと思います」にあたります。
④最後にもう一度あなたが何について話したか主題をもう一度言います。
これがあるとしっかりスピーチが締まります。
上記では「以上、ライバルA社の状況をお伝えしました」にあたります。
さあ次の週明けのミーティングからやってみましょう。
あなたは話しながらこれまでにはなかった自信が生まれ、聞いている人の理解度も変わってきます。
最後に、業務連絡では固有名詞を強調してはっきり言うことも大切ですね。
これが聞き取れないと、聞き手は何の話なのかが理解できません。
スピーチに効く!スポーツ選手の名言
自分にコントロールできないことは、一切考えない。
考えても仕方のないことだから。自分にできることだけに集中するだけです。
松井秀喜(元プロ野球選手)
引用元:https://trainers-scene.com/genre/entertainment/