こんにちは。スピーチ講師の森川じゅいちです。
スピーチは終わり方よりも最初の出だしが重要です。
緊張してしまうからどのように話し始めればいいか、悩んでしまう人はたくさんいらっしゃいます。
スピーチでは、聞いてる人を惹きつけることができればたいていは成功するんですが、そのためには聞き手にインパクトを与えるために出だしでの「問いかけ」がポイントになってきます。
今回は”すぐに実践できるコツ”を紹介しますので、明日からのスピーチに取り入れて成功しちゃいましょう!
じつは注目されるスピーチができれば、あがりも克服できます。
実はあがってしまう人は心の底では「目立ちたい!」と思っている人が多いのも事実です。
話し方なんてぶっちゃけ下手くそでも何でもいい。
「気持ちの矢印」を、自分から聞き手に向けることができるのが解決策です・
ということで、スピーチでの問いかけを知ってスピーチを上達させましょう。
スピーチ出だしで問いかけをする8つの成功のコツ
KADOKAWAから出版されている「パブリックスピーキング 最強の教科書」という本があります。
その著者「小山竜央さん」は、スピーチを成功させるのには「お客様への質問が重要である」と書いています。
この本は、どちらかというと人前でプレゼンをする人やお客に商品を買ってもらいたい営業マン向けのものですが、とてもいいことが書かれているんです。
人にインパクトを与えたいのであれば、是非ご一読されることをおススメします。
ということで、あなたがスピーチやプレゼンでどうやって質問をしていったらいいか、書かれている例を一部紹介させてもらいながら問いかけ方法をお伝えします。
特にスピーチの出だしでの「問いかけ方法8選」になります。
手が挙がらないような質問をしない
まず人前に立って問いかける時は、決してマニアックな内容は聞かないことです。
つまり手を挙げにくい質問をしちゃだめ、ってことです。
例えばあなたが海外旅行の話をしようとしたとします。
過去に行ったことのあるすばらしい中東ドバイの良さを伝えたいとしても、
スピーチ冒頭で「この中で、これまで中東に行ったことある人はいますか?」
と聞いてもまず手を挙げてくれる人は少ないでしょう。
まわりがしーんとしてしまえば、そこでビビって緊張度も増してしまいます。
ですから手が挙がらない質問をするのはNGです。
それだったら、
「海外旅行が好きな人はいますか?」という問いかけに変えれば、聞き手は手を挙げやすくなります。
その上で、
「海外旅行っていいですよね~。私は以前中東のドバイに行ったことがあるのですが、日本にいたら体験できないようなカルチャーショックを受けてしまいました。
ということで今日はドバイの魅力について紹介します!」
と言って話を展開させていくのがいいでしょう。
必ず反対の質問をしてみる
今の例では「海外旅行の好きな人はいますか?」という問いかけでしたが、当然ながら海外旅行に興味のある人しか手を挙げてくれません。
はっきり言うと、海外旅行に興味のない人は、その時点で蚊帳の外になってしまいます。
ですから手を挙げなかった人にも「自分にも関係があるなと思うようさせる」のがスピーチのテクニックです。
ここ、とっても大事です!
あなたのスピーチ内容が、自分には無関係なことだと認識されては聞いてくれなくなります。
この場合は、「海外旅行の好きな人はいますか?」という質問をした後に、
「では、海外旅行はあんまり興味はない人っていますか?」と反対の質問をしてあげるのです。
そうすることで興味のなかった人も手を挙げ、参加意識が芽生えてあなたの話を聞いてくれやすくなります。
質問したら感謝の一言を忘れない
「海外旅行に興味のある人はいますか?」
「海外旅行にはあんまり興味がない人っていますか?」
どちらの質問に対しても、手を挙げてくれた人に対して、
「ありがとうございます」と必ず言ってください。
聞き手はしゃべってはいませんが、手を挙げる行為によってあなたの言葉にリアクションしてくれているわけですよね。
なので、そのことに対して返答してあげることは必要です。
「ありがとうございます」としっかりと言うことで、聞き手もそのまま自然に手を下ろすことができます。
あなた自ら手を挙げてみよう
「海外旅行に興味がある人はいますか?」と聞いた時、あなたの手はどうなっていますか?
下におろしたままですか?
聞いた時には、ぜひ必ずあなたの手をどちらか挙げましょう。
これはプレゼンのテクニックで、話し手自ら行動を起こすことで聴衆も巻き込むことができる方法です。
聞き手も手が挙げやすくなります。
そして反対の質問、「では海外旅行にあんまり興味のない人っていますか?」と問いかけをしたときには、さっきとは逆の手を挙げてみましょう。
この左右交互に手を使うこと、ってとても大事なんです。
当然ながらあなたが左右の手を使うことで、聞き手の目線も左右に動きます。
動きを与えること自体に躍動感も出ますが、何よりも聞き手の「右脳・左脳」両方に働きかけることができるのです。
とても些細な行為ですが、脳に関係する奥の深いことなので取り入れてみてください。
緊張していても相手の目を見よう
スピーチでは当然ドキドキします。
ましてやったこともない冒頭での問いかけをするとなったら、そりゃ緊張度も上がります。
でも最初に言った通り、聞き手から注目されないスピーチは話す意味がなくなります。
いざ「海外旅行に興味がある人はいますか?」と言ったあと、全体を眺めるように目を泳がすのではなく、
参加者の目を見るようにしてください。
聞き手から「見られている」のではなく、あなたから「見てやろう」と思えた時、あがり症の壁を破ることができます。
相手の目を見れるようになった時、あなたの中で何かが変わります。
緊張しないため目を見ずに、相手の首筋やオデコを見たほうがいいと言っている人がいますが、視線が合わないとどうしても違和感は生まれてしまいます。
「どれくらい?」はマジックワードになる
では次に、先ほどの問いかけに「海外旅行に興味のある人はどれくらいいますか?」と、「どれくらい」というマジックワードを入れてみましょう。
この5文字によって、聞いている人は不思議と自分事から離れてしまうので、素直に手を挙げやすくなるんです。
これもプレゼンですぐに使えるテクニックです。
「もっと」はマジックワードになる
さらには先ほどの問いかけにもう1語足してみましょう。
「海外旅行にもっと行きたい人はどれくらいいますか?」と、「もっと」というマジックワードも有効になります。
これも些細な1語ですが、聞き手の印象ががらりと変わって参加意識が芽生えやすくなるのです。
それ知りたくないですか?と聞く
聞き手というものは、当然ながら自分の都合で話を聞こうとしています。
興味があるものは知りたいけど、面白くないと感じたらい一切聞こうとしません。
ですからあなたが話すことに困ったら、相手に興味を持たせる問いかけをすることは大切です。
その時に、
「安くて気軽に行けて、しかも経験したことがないような感動を味わえる海外旅行がある、って知ったら興味がありますか?」と興味をそそらせる問いかけをしてみてください。
「実はそんな海外旅行があるんですよ。その場所はですね・・・・。
それって知りたくないですか?」
相手がぐっと身を乗り出して来たら、もうあなたの話に惹きこまれています。
その態度を確認したら、用意していた内容をしゃべるだけです。
結果はスピーチの成功しかありません。
まとめ
今回はスピーチをする際の「問いかけ」について書きました。
それをする理由は、あなたのスピーチに聞き手を参加してもらうためです。
さらには、あなたの話を聞いたあとで、聞き手に行動を起こしてもらうことが最終目的になります。
冒頭で中東旅行に関する問いかけ例を紹介しましたが、
「中東に行ったことないけど、ドバイのこともっと教えてくれ!」と言われることが成功の第一歩です。
そしてその人があなたの話を覚えていて、いずれ海外旅行でドバイに興味を持って行ったとしたら、聞き手に行動してもらったことにつながります。
旅行を例に出しましたが、あなたが営業マンであったら、相手に買ってもらう行動を起こさせることが最終目的です。
話の冒頭で問いかけをすることはとても簡単にできるテクニックです。
ぜひ取り入れてみてください。