話し方のコツ

流暢に話す必要はない!端的な言葉こそ人を動かす

2020年12月24日

こんにちは、スピーチ講師の森川じゅいちです。

今日とてもショッキングなことがありました。

会社へ行く電車内での出来事です。

僕は4人掛け一列シートの一番左端に座っていました。

真ん中には40代の男性、右端には女性が横並びに座っています。

次の駅に着いてドアが開くと、30代とおぼしき男性が乗ってきて、カツカツと革靴のカカト音を異常にまで響かせながら一直線にこちらに近づいてきました。

そして隣に座っている男性の前に立った瞬間、信じられない言葉を発したのです。

ちょっとだけ僕の話にお付き合いください。

あなたは人を動かす言葉を内に秘めている

なんとその男性は、少し高めの通る声で「どっちか寄れや、おっさん!」と言ったのです。

40代男性はそのまま何も言わず僕の方に詰めて座るスペースを空けました。

そして30代男性は空いたスペースにどっかりと座り、何もなかったようにそのまま小説を読み始めたのです。

血気盛んな人間であれば、そのまま言い返してケンカになってもおかしくない場面。

僕はいつでも加勢できるよう心の準備をしました。

しかし40男は、そのまま目をつぶりじっとしています。

その”おっさん”の心境はいかに!?

おそらく彼は、はらわたが煮えくり返るほどムカついていたに違いありません。

隣の男性はたしかに4人掛けシートの真ん中に座っていたとはいえ、モノには言い方ってものがあるでしょう。

その言葉が周りにまで影響

隣にいた僕でさえ、気分が良いものではありません。

読んでいる新聞の文字も頭に入ってきませんでした。

30男が吐いた「どっちか寄れや、おっさん」の言葉がずっと耳から離れないのです。

彼に対しては嫌悪感を通り越して、もはや哀れみを感じてきました。

こっちの心までが痛んできたのです。

そうこうしているうちに電車は目的駅に到着し、僕は席を立ちました。

通りすがりに座っている30男を横目でチラリと見ました。

マスクをしているので全部の顔は見えませんでしたが、内面から出る人柄のいい顔には到底思えませんでした。

彼はスーツ姿だったので明らかにサラリーマンです。

見ず知らずの人間にあんな言葉を発することができるなんて、ビジネスマンとして普通では信じられません。

彼が仕事上でかかわる人たちに対して丁寧に会話できているならいいのですが、今朝の言動を見ているとそうは思えません。

30歳を過ぎて、チンピラ気取りで社会生活を送れていること自体が信じられない。

周りに影響を与えることができる端的な言葉の力をこんなところで使ってもしょうがないでしょ・・・。

地域特性なのか?

この男の言葉使いでおわかりの通り、これは関西圏での出来事です。

東京近郊でこんな光景を見たことがありません。

首都圏であれば、座ろうとしたい時に手を差し出すだけで、スッと腰を浮かせてスペースを開けてくれる文化があります。

江戸っ子の「粋」みたいな感覚でしょうか?

関西圏ではこの「無言のジェスチャー」が関東ほどは定着していません。

人口密度が何倍も高い関東圏とはマナーが違って当然ですが、「ちょっと詰めてくれへん?」と関西弁でやんわり表現はできるはずです。

僕は30男の言葉が一日ずっと気になっていたので、こうしてブログで書いています。

一気にまくし立てて書いてしまいました。

短い”ひとこと”が「人を動かす」

言葉の暴力

暴言、毒舌、慟哭、誹謗、罵倒、侮辱、悪態、嘲笑・・・どれも嫌な単語ばかりです。

先ほどの30代男が使っていた類の言葉です。

人に嫌な思いをさせて行動させる、会社でいえば完全なパワハラですよね。

相手の気持ちなんてお構いなし。

力でねじ伏せることは、いつまでも効力があるわけではありません。

人は共感できないと動けない生き物なのです。

ですから暴言、毒舌、慟哭、誹謗、罵倒、侮辱、悪態、嘲笑するのではなく、


賛美、柔和、共笑、称賛、尊敬、謳歌、賞賛、喝采といった前向きワードに変えることができれば、どれだけ多くの人が幸せになるんだろうって思います。

何気ないその一言。

その言葉によって相手がハッピーになれれば、いいことづくめです。

前向きな言葉っていいですね。

自分も相手も気持ちよくなりますし、福も運も引き寄せられるようになってきます。

僕もそんな言葉を発せられる人間でありたいと日々そう思うんです。

まとめ

スピーチのコンサルで口下手で悩んでいる生徒さんと会って話す機会がよくあります。

そこで感じるのは、一見内気に見えるけど人当たりがとてもよくて好印象の人が多いです。

間違っても30男のようなタイプの人間は、いまだかつてお会いしたことがありません。

1対1で話すのは大丈夫だけど、ただ相手が大勢だとあがってしまいます。

思いやりのある優しい人が多いので、スピーチの力をつけれたらどんなに心強いか!

持ってるその才能を多くの人に「自分の言葉」で伝えることができます。

ですから1対1で話をする時にも、積極的に前向き言葉を使ってみましょう。

相手がしっかり受け止めてくれたら、その表情や態度でわかります。

それによってあなたもうれしくなるので、相手のサインだけは見逃さないでくださいね。

些細なことであってもこれがコミュニケーションの基本であり、ひいては人前で話をするのに役立ってくるわけです。

1対1がうまくできたら、次は2人、3人と増やしていきましょう。

実は相手が2人以上の複数人数であれば、れっきとしたスピーチなのです。

大勢の前でやることをスピーチと呼ぶのではありません。

聞き手の人数が増えてもスピーチの基本は何ら変わりがないのです。

【追記】ひとことがその人生まで変えてしまう

「野村、おまえ、ようなったな」

鶴岡一人監督

出典元:ノムさんの野球人生を変えた言葉

2020年2月に亡くなった野村克也さんが、当時の南海(現ソフトバンク)にテスト生として入団した3年目に、やっと1軍に上がれた1957年のこと。

当時の鶴岡監督からすれ違いざまに言われた言葉だといいます。

なんとその年に、野村監督は132試合フル出場。

そのうえ本塁打王にまでなっています。

「あの一言が、どんなに自信になったか。

あれがなかったら今の自分はない。

さりげない監督の”ひとこと”が自信を与え、選手を育てるもんや」と生前に回想されていたそうです。

僕も野村監督に敬意を表して「ブツブツ言う独り言でさえ、前向き言葉を使う」ようにします。

この記事を書いた人

 

 

 

 

 

モリー(森川じゅいち)

高校時代に独自の方法であがり症を克服。

上場企業の現職マーケティングマネージャーとして、プレゼン・プレス発表をする傍ら、話し方講師として悩める人たちをサポートしています。

聴衆2000人のスピーチ実績あり。

大阪で創業40年続く「上六話し方教室」谷口政明代表に師事。公認インストラクターとして活動しています。

4人家族+甲斐犬。

スポーツをこよなく愛する53歳のおっさん。あがり症を克服しても、人見知りなのは直っていません。

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