こんにちは、スピーチ講師の森川じゅいちです。
あなたは人からどう思われているかとても気になりますよね。
スピーチにおいては聞き手にあたえる印象は少しでも良くしたいところです。
心理学には「人の印象を決定づける3要素」という有名な法則があります。
アメリカの心理学者アルバート・メラビアンが提唱した「メラビアンの法則」と呼ばれるものです。
なんだその難しそうな法則!
って思うかもしれませんが、聞き手にとってあなたのスピーチの印象度は、3つの要素で決まってしまうというお話です。
まずはコミュニケーションの基本知識として知っておくことがスピーチ克服につながっていきます。
さあ今回も知識としてどんどん吸収しちゃいましょう。
まずは知ってると知らないとでは大違いです。
メラビアンの法則はスピーチで人の印象を決定づける3要素
「メラビアンの法則」によると、あなたがスピーチす時に伝わる3要素(情報)について以下のように記載しています。
人の行動が他人にどのように影響を及ぼすかというと、
話の内容などの言語情報が7%、
口調や話の早さなどの聴覚情報が38%、
見た目などの視覚情報が55%の割合であった。
この割合から「7-38-55のルール」とも言われる。
引用元:ウィキペディア
これってどういうこと?
なんと、聞き手の印象は話の内容は7%しか情報として伝わらないという事です。
つまり、人は情報の90%以上を目で見たり、耳から聞くことで得ているという結果になっています。
裏を返せば、あなたの印象を良くするために視覚と聴覚に訴えれば、自然によくなっていくと思えばハードルは下がりませんか?
以下具体的にどうするべきか書いていきましょう。
1番目の要素55%「見た目をよくするには」
目に見える印象が大事。
それは決して”イケメンや美人でないと印象が良くならない”ということでなく、相手から見ての身なり・立ち振る舞い・姿勢・身振り手振りの印象ことです。
極端にいうとフォーマルな式典で主賓の挨拶をされる方が、ダメージジーンズにTシャツ姿、頭ボサボサだとさすがに印象はよくありません。
その場合、どんなに素晴らしい人物であっても、またいいことを話しても、聴衆者にはその印象は良くはならないでしょう。
ですから見た目の印象が良ければ聴衆に耳を傾けてもらいやすくなり、あなたはとても話しやすくなります。
つまり緊張や不安も軽減されます。
皆に受け入れられ自信が出てくれば、そのあとの立ち振る舞いも堂々して格好いいものへと変わっていきます。
「いやぁ、不景気で給料が減って高いスーツなんて買えないや」とおっしゃらないでください。
決して高いものなんて必要ありません。
それは、身なりをきちんと整えるという意味です。
↓こんな記事も読まれています↓
今や安くて高品質のものが近くのお店で入手可能な時代になりました。
ユニクロで大丈夫!
僕が愛読しているブログに「ファッションバイヤーのMBさん」が書いている記事
「MB日刊SPA!」https://nikkan-spa.jp/spa_comment_people/mb というものがあります。
もちろん無料で見れるので一度ネットでご覧になってみてください。
そこにはカリスマファッションバイヤーとして紹介する高価なものも掲載されていますが、記事の基本はユニクロやGUといったリーズナブルなファッションが多く紹介されています。
安くても品質が良くて、しかも高く見える服をお勧めしています。
家具で言ったら ♬お値段以上ニトリ~♪、ですね。
例を挙げると、GUのスーツは上下7,000円台にも関わらず品質も良くて高く見え、とてもGUだとは誰も気づきません。
MBさんは、ファーストリテーリングからお金をもらって広告を出しているのではなく、すべて自腹で気に入った商品を購入して読者に紹介しています。
なんと1年間に自腹で買うサンプルは、1000万円以上とか!
実際僕が会社に着ていく服は、MBさんがお勧めしてくれたユニクロのものが多いです。
シルエット等、トレンドも意識したものなので買って後悔したことはほとんどありません。
GUもいいんですが、長期間着用した時にユニクロの方が耐摩擦などには強く、長持ちする気がします。1,000円くらいの差ですが、寿命を考えるとユニクロの方がいいでしょう。
ユニクロはそんじょそこらの有名なブランドより品質はいいです。恐るべし柳井ワールド!
ですからMBさんがお勧めする服を着て、定期的に散髪して靴を頻繁に磨いておけば、まずは相手へのファーストタッチである「第一印象」はばっちりです。
あなたはいろんな雑誌を見て時間をかけて着こなしを研究する必要などありません。
まずはインフルエンサーの模倣でいいんです。
店頭でマネキンが着用しているコーディネートそのままでも全然アリだと思いますよ。
ココがポイント
2番目の要素38%「耳から聞こえる情報をよくするには」
自分の声を録音して聞いたことありますか?
はじめて自分の声をラジカセで聞いた時、「うわっ、オレこんな声しているんだ。変なの!」って学生の頃思いました。
もちろんアナウンサーやウグイス嬢のようにきれいな声になる必要はありませんが、相手から聞いて「耳障りな癖」は修正しておいたほうが、相手にすんなり伝わります。
ですから、腹式呼吸を習って腹から声を出そう、なんて思う前にまずは自分のスピーチを録音して、相手にどう聞こえるか確認してみましょう。
ボイスレコーダーをわざわざ買う必要はありません。
今やスマホがなんでも解決してくれます。アプリをダウンロードして早速やってみましょう。
以下が参考になります。
▼スマホでの音声の録音の仕方とおすすめアプリ3選▼
https://allabout.co.jp/gm/gc/472975/
執筆者:鈴木朋子さん
マネできないけど、僕があこがれる有名人
ゴルフ中継をTVで見ているとよく声を耳にする人がいます。
解説者の戸張捷さんです(※2022年に引退されています)。
もう相当にいいおじさんですが、とっても通る声でしかも話す解説が頭にすうーって入ってくる。聞いていて歯切れいいし、とても格好いい。
耳障りな感じが全くないんですよね。
テレビのゴルフ中継ではよく出てらっしゃるので、選手のプレー以外でも注目されたらどうでしょうか?
次にお勧めするのはタレントでもあるナレーターのクリス・ペプラーさんです。
ナレーションやラジオ出演もしていたので、話はもちろん上手でルックスも格好いいのですが、マネしたいのはそこではありません。
言葉と言葉をつなぐ時、「あの~」とか「えっと」ってつなぎ語を使う人がいる中、彼はほとんど使っていません。
えっと、を使うその代わりに「さあ」って言ってます。
あなたも一度スピーチする時に意識して使ってみてください。
「え~、皆さんプレゼンの資料は手元に揃ってますでしょうか」
↓これを以下のように言い換えてみましょう↓
「さあ、皆さんプレゼンの資料は手元に揃ってますでしょうか」
この一語を変えるだけでも、躍動感、臨場感、高揚感が全く変わってきます。
ぜひ試してみてください。
ココがポイント
3番目の要素7%「実際の話の内容をよくするには」
たった7%であれば、話のネタなんてどうでもいいじゃないか?と思うかもしれません。
しかし当然ながら内容がなければ全く意味がありませんし、人からは聞いてもらえませんよね。
あくまであなたの印象を決定づける優先順位であって、ビジネスパーソンにとって「スピーチの内容」は重要です。
実はスピーチを克服するためには、7%どころか取り組むべき最優先事項になります。
自信を持って伝えようとする気持ちがあなたを成功に導きます。
まとめ
今回はスピーチに大切な基本要素「メラビアンの法則」を紹介しました。
人間は誰しも五感で感じています。
その中でもスピーチにとっては視覚・聴覚が大きなウェイトを占めているのは事実です。
もともとの顔やスタイルをよくしたり、自声をよくすることは並大抵のことではありませんが、お金をかけることなく改善できることは多いのです。
ぜひ一度試してみてください。
自信が生まれスピーチに対しても前向きな姿勢になってくるはずです。
最後まで読んでいただきありがとうございました。
このブログでは、緊張に打ち克つスポーツ選手の名言も時折紹介しています。これがスピーチにも当てはまることが多いんです。
よかったら以下を見てくださいね。
スピーチに効く!スポーツ選手の名言
「日々の練習を本番と同じ気持ちで手を抜かずに行うことで、本番でも100%に近い力を発揮しやすくなる。」
野村忠宏(柔道)
出典元:「スポーツ選手の名言100選」
本番を想定した練習の大切さを痛感しますね。できれば本番と同じ環境下に置くことでスピーチ克服にも役立つのです。