あがり症の人にとって、他人の目はどうしても気になってしまいますよね。
それであればいっそのことそれを逆手にとって、もっと周りの人の挙動を気にしちゃいましょう。
いきなりスピーチ本番でそれを試しても失敗してしまいます。失敗の場数を増やしても心が折れるばかりです。
聞き手が2人以上いれば、それはれっきとしたスピーチ。
今回は日常業務の中で相手の気持ちをチェックできる方法をご紹介していきます。
相手をしっかり意識すること、それが克服への近道です。
あなたが話す時に相手のしぐさで、その人の心理が分かる
スピーチをしなくても、職場で上司や先輩、同僚とコミュニケーションをとる機会があるはずです。
あなたが話している時に以下のような態度を取られたら、気をつけるべきサインです。
スピーチ中であれば極力視界に入れないようにしましょう。
相手が仕事が忙しくてテンパっている場合もありますので、そこはしっかり見定めたいものです。
①あなたが話している時にじっと目を閉じている
会議中にじっと目を閉じている重鎮はどこにでもいます。そのしぐさは「相手との情報の遮断と自分の考えに集中している表われ」です。あなたは相手の目から理解度を計りたいところですが、それができません。
重鎮は目を閉じてあなたに悟られないようにしているのです。目を細めてあなたを見るのも同じ心理の表われです。目を開けた瞬間にまくしたてる人もいるので心の準備をしておきましょう。
特に会社のえらい人が会議中にこのような態度をとっている時があります。その時はちょっと注意してください。聞いていないようでちゃんと聞いている時が多いです。
話し手としては目を開けてちゃんと聞いてほしいと感じることもありますが・・・。
なお某国の国会議員が本会議中に目をつぶっていることがよくTV中継で見ることあります。
あれは完全に睡眠中です。
②おもしろいことを言っていないのに笑う
実はこういう人は、マイペースで話を聞いていません。まれに笑いのツボが他人と違う人の場合もあります。
「自分の話がウケた」と勘違いしてはいけません。
話し手にとってはやりづらい相手です。ちょっと馬鹿にされている感じにもなります。
③あなたが話している時に机のまわりをいじったり、引き出しを開ける
話す用事があってその人のデスクに行って話す時、こんなしぐさを見せたら歓迎されていない状態です。
何を言っても伝わらないでしょう。
いったんその場は去って出直したほうがいいかもしれません。
④必要もないのに相手がメガネをかける
とても不自然な行為です。その場の空気に耐えれない緊張感がある時が多いです。ですから歓迎されていません。
男女関係でもこのことは当てはまります。
いつもはコンタクトをしている女性が、デートの時にメガネで登場する時は注意が必要です。いわばすっぴんで現れるのと同じです。
会うのに化粧する気がないのと同じこと。
付き合っている彼女が目の調子も悪くもないのに、デートにメガネで現れたらそろそろ別れが近いかもしれませんよ。
⑤前髪で目を隠す
目を隠すという行為には、本心や内面を読まれたくない心理が働いています。
ホラー映画「リング」の貞子じゃあるまいし・・・、ちょっと怖いですね。
⑥腕組みをして聞く
腕組みをする心理は、「自己防衛」「警戒」「拒絶」の表われです。スピーチする時に仏頂面して腕組みをされると、それだけでプレッシャーを感じてしまいます。
スピーチをする時にそんな人が目に入ったら、極力その人を見ないようにしましょう。そんな人はいるもんだ、と開き直ることが必要です。
中には、自分を少しでも強く見せたい人は「偉そうに見えるから」とそんなポーズをとることがあるのです。実力以上に自分を見せたい人がとることが多いです。しかも腕組みすることがもはや癖になっているのです。
強がっていても、実はみんな弱いのです。
そんな人を日常会話で見かけたら「あなたは必要以上に自分を大きく見せたいのねっ」て思うことで許してあげましょう。
腕組みして格好がつくのは、アスリートの記念撮影だけですから。
【まとめ】スピーチで聞き手の心理を把握する
今回は「あなたのことを受け入れられているか」について、こんな態度をしている人には注意して欲しい、6つのしぐさをご紹介しました。
相手の気持ちを汲み取って話すことは、あがり症克服に大変有効なのです。他人の目が気になるからこそ人を観察することは大切になります。
最後になりますが、態度だけではなく必ず相手の「目」を見てください。むかしから「目は口ほどにものをいう」とはうまく表現したものです。
相手の気持ちを読む能力に長けている人は、目から状況を把握して話しています。
スピーチに効く、スポーツ選手の名言
「仕事で困難に直面した時でも、受身一方の気持ちだと、困難から逃げることしか考えません。」
古賀稔彦(柔道)
引用:まるちょん名言
また偉大な人が亡くなってしまいました。1992年バルセロナオリンピック71kg級金メダリスト、古賀稔彦さん。
僕と同世代、突然の訃報にショックを隠せません。92年は僕が新社会人になった年で、彼のオリンピックでの大活躍にとても勇気づけられました。
たとえあなたが柔道をしていなくても「受身一辺倒」では何も変わりません。少しでも攻めに転じましょう。
変えられるのは自分自身だけです。
末筆ながら古賀さんのご冥福を心からお祈りいたします。
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