こんにちは、スピーチコーチの森川じゅいちです。
スピーチがあることはずっと頭の片隅にあって忘れていなかったけど、気づいてみればもう明日がスピーチ本番じゃないかっ!
何もしてないしどうしよう!?
ついつい準備を先送りにしたために、こんなことになってしまった。
そんなことってありますよね~。
もうジタバタしても仕方がありません。
ということで、今回はスピーチ前日でもやれることを紹介します。
文字通りの一夜漬けですが、やるとやらないでは結果は大違いです!
どうすればいいか対処法を書いています。では行ってみましょう。
前日でもスピーチを成功させる3つのポイント
会社の朝礼、結婚式、はたまた子供の学校行事など人前で話をする機会はいずれ出てきます。
人によっては「そんなもん、ぶっつけ本番じゃい~」とその場を即興で乗り越えようとする人がいますが、それではスピーチを成功させることは難しいです。
話すことを仕事にしているプロでさえ、事前準備の大切さと練習を重要視しています。
本来であれば、3分間スピーチをするために最低1週間は準備期間が必要ですが、前日でもポイントさえ押さえれば何とか乗り越えることができます。
明日をスピーチ本番に控えて焦る気持ちはわかりますが、成功するポイントをつかんで以下の準備を急ぎましょう。
話す内容が肝心。まずはスピーチの話題を考えよう
まずはネタ探しから
なんと言ってもスピーチのネタが見つからないと話すことができません。
まず最初にやるのはここからです。
もしもあなたが披露宴で友人スピーチをするのであれば、新郎や新婦についてその人柄を表すエピソードについて真剣に思い返してみましょう。
もう、めっちゃ真剣に!
でもじっと机に座って考えていても話すべき内容を思いつくことは少ないんです。
なので近所を歩いたり、シャワーを浴びたり、電車に乗ったりと、何か行動をしながら彼(彼女)のことを思い返してみてください。
すると、ふとした拍子に相手について題材がどこからかふってきます。
これはなぜだかわからないのですがそうなんです。
一方、朝礼でスピーチをするのであれば、たいていの人はネット検索して題材を探すことになるでしょう。
スマホを取り出してYahoo!ニュースからネタを拾っても、日頃から多くの人が目にしているため話題としても知られていて面白くありません。
それだったら、「スマートニュース」を利用してみることをおススメします。
ここには「地域」メニューがあるので、あなたが住んでる近隣のニュースが取り上げられています。
これだったら会社の人間は知らないことが多いです。
しかも暮らしに役立つネタが結構隠れています。
また私のブログでは、月別のスピーチネタについて12か月分書いています。
これは人とはかぶらないスピーチネタなので、ぜひご覧になって利用してください(以下のリンクからどうぞ)。
1月の朝礼ネタはこちら
2月の朝礼ネタはこちら
3月の朝礼ネタはこちら
4月の朝礼ネタはこちら
5月の朝礼ネタはこちら
6月の朝礼ネタはこちら
7月の朝礼ネタはこちら
8月の朝礼ネタはこちら
9月の朝礼ネタはこちら
10月の朝礼ネタはこちら
11月の朝礼ネタはこちら
12月の朝礼ネタはこちら
構成の作り方は、1つの主題に絞ること
さあ話す題材が決まったら、次に構成を考えねばなりません。
披露宴の友人スピーチを例に挙げれば、新郎や新婦のことについて「あれもこれも」と主題が多くなると収拾がつかなくなりますし、話す論点が絞れないので聞き手には何が言いたいのか伝わりません。
なので話の構成は話題を1つのことに絞って話すことをおススメします。
例えば「新郎は友達想いのとても優しい人間である」ということが言いたくなったら、そのことだけに的を絞って話しましょう。
たとえ彼が責任感も強くて真面目で正直な人間であったとしても、それが言いたくても一切触れずに、話す主題は「優しい人間」に絞って話すべきです。
そうすることで論点がぶれず、まとまりのあるスピーチになります。
そもそもスピーチをする時間は3分間が暗黙の了解です。
話す論点が多くなってしまうとその時間内では収まらなくなりますから。
けっして原稿の丸暗記はしない
さて話す主題が決まったら、まずは箇条書きで原稿を書いてみましょう。
基本は、最初に主題を書く。
そしてそれにまつわる話題(エピソード)を列記。
最後にもう一度主題をまとめるのが王道です。
これは「サンドイッチ法」または「SDS法」と言って、一番シンプルでかつ最も相手に伝わる方法。
先ほどの披露宴での友人スピーチ例で「新郎は友達想いのとても優しい人間である」ということであったら、
紙とペンを取り出して
- 冒頭に「新郎○○君は友人想いでとてもやさしい人間であることについてお話しします」と書き、
- 次に「その具体的な話題(エピソード)を単語(キーワード)」で列記する
- 最後に「新郎○○君は、友人想いで優しい人間であることついて披露しました。お二人とも末永くお幸せに!」で締める
これは原稿というよりむしろメモみたいなイメージです。
スピーチ前日に内容を文章にしてしまうとどうしても「暗記する」行為に走りがちです。
じつはこの暗記が最も危険なのです。
文章で覚えようとすると、次に話す言葉につっかえると頭が真っ白になってしまいます。
ですから話す内容は言葉を暗記するのではなく、ストーリー(流れ)を覚えることが重要。
これがシンプルで最も成功するやり方です。
可能なかぎり前日に場慣れをしたい
会場の下見をする
友人の結婚式の前日に会場を下見する人は普通いませんし、物理的にも難しいことです。
でも披露宴の当日に早く会場に到着して、会場の様子がどうなっているかを見ておくことは可能です。
式場の人に「今日、○○家の披露宴でスピーチするので、先に会場を下見させてもらえませんか?」と言えば準備中であっても快諾してくれるはずです。
会場に入れば「話す場所、マイクの位置、テーブルの並び」など事前に見ておくことができます。
それが話す自信や安心感につながってきます。
会社での朝礼スピーチだって同じです。
見慣れている場所であっても、前日に話す場所の雰囲気は見ておいてイメージを持っておきましょう。
そして必ず演台に上がって聞き手を意識して実際に話す場所に立ってみることが大切です。
もし当日マイクを使用し、事前にセッティングされているのであれば、手に取って触っておけば安心もできます。
前日の効果的な練習法
頭ではなく必ず声に出すこと
前日の練習法で最も大切なことがあります。
それは多くの人がやってしまうのが、明日行うスピーチのリハーサルを「頭の中」で行うことです。
これが良くありません。
事前練習では必ず立ちあがって、実際に出す声の大きさで練習しましょう。
それによって話す内容が頭に定着していきます。
家では鏡の前に立って練習する
次にお伝えする方法は、超秘伝の方法です。
全国のスピーチコンテストでも上位入賞している、講師友達の実践している方法なので超裏技になります。
それは姿見(鏡)の前に立って、声に出してずっとスピーチ練習する方法ですが、かなりの効果があります。
常に自分自身をずっと見ながら練習するので、表情、口角、目線をセルフチェックすることができます。
また自分に見られながら練習するので視線の練習にもなるんです。
この方法は講師仲間が常にやっているのですが、大きな大会の時などは前日に5時間以上鏡の前に立っているそうです。
一度あなたもチェレンジしてみてください。
寝る前にすべきこと
さて可能な限り練習をしたのであれば、あとはゆっくり休みたいものです。
でも寝る前に必ずやってほしいことがあります。
それは、「絶対うまくいく!」と声に出して自己暗示をかけてください。
子供だましのおまじないのように感じますが、効果は絶大です。
寝ている間にあなたの潜在意識に働きかけます。
まとめ
さあ今回はスピーチの前日でもできることを書いてきました。
余裕を持って準備をしたいところですが、やむを得ない場合もあります。
必ずしてはいけないのは、ぶっつけ本番で即興で話すことです。
人前に立った途端、刺さるような視線が気になって何も話せなくなる人がいます。
そうならないためにも、前日はできることをしっかりと準備して臨みましょう。
あなたのスピーチの成功と検討を祈っています。